Web・インターネット系広告業界とは?仕事内容と魅力、将来性、トレンドを紹介【志望動機の例文あり】
Web・インターネット系広告業界の今後と将来性
新型コロナウイルス感染症の影響で、消費者が各メディアと接触する時間の構成は大きく変化しています。 総務省が2023年に発表した「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(※)によると、主なメディアの平均利用時間において「1日当たりのインターネット利用時間」は平日175.2分、休日187.3分となっています。 ※ 出典:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査│総務省 2020年度の同調査によれば、1日当たりのインターネット利用時間は平日168.4分、休日174.9分で、この年に初めて平日のネット利用時間がテレビ視聴時間を上回りましたが、現在も伸び続けていることがわかります。 このように、インターネットを利用してコンテンツを見る機会が増えていく中、インターネット広告の展開やSNSによるマーケティングなど、ターゲットを絞って戦略的に行うことが重視されるようになっています。 現在は、SNS活用をはじめとするWebマーケティングに注力する企業がますます増えています。多様化する消費者のニーズを捉えるために、個人向けにカスタマイズされたWeb広告を発信するなど、ダイレクトマーケティングの手法に注力する傾向となっています。 感染症の流行が落ち着いた後も、Web・インターネット広告の需要は、伸び続けていくことが予想されます。
Web・インターネット系広告業界のトレンドと最新技術
Web・インターネット系広告業界のトレンドと最新技術について解説します。 ■アドテクノロジーの進歩 アドテクノロジーとは、「advertising(広告)」と「technology(技術)」を組み合わせた言葉です。 発信する広告の内容に興味を持ちそうな人に対象を絞って、インターネット広告を表示・配信し、かつ、広告表示・配信の効果まで算出する技術のことを指します。 広告テクノロジー、アドテクなどとも呼ばれるこの技術は、インターネットメディアの普及に伴い、急速に進化しています。 ■運用型広告 アドテクノロジーが進化したことによって、運用型広告が増加しています。 先にもアドネットワーク事業者が手がけるビジネスとして紹介しましたが、運用型広告は、決められた金額で広告枠を買い取る純広告とは違い、入札によって広告枠の金額が変動します。 アドテクノロジーを活用して配信した広告の効果を測定しながら、配信する時間帯やエリア、対象となるユーザー層などを短期的なサイクルで見直し、より効果を高めていくことができます。 ■動画広告市場の拡大 消費者が好きなタイミングで視聴できるオンデマンド型の動画共有サービスや配信サービスが普及し、その利用者が増えたことによって、動画サイトやニュースアプリ、SNSのコンテンツの合間に表示される動画広告の市場は急速に拡大しています。 ■個人情報保護の規制への対応 2018年に「EU一般データ保護規則」(GDPR:General Data Protection Regulation)が施行され、EU域内の各国に個人データ保護やその取り扱いについて詳細に定められた法令が適用されました。 EU以外の国でEU居住者の個人データを取り扱う場合も対象となる法令のため、Web・インターネットを通じてグローバルにビジネスを展開する企業は、施行に伴い、個人情報保護におけるさまざまな対応を求められました。 現在も、この法令はさまざまな領域で影響を及ぼしており、インターネット検索に必須であるブラウザを提供する大手企業が、2024年をめどに、Webサイトをまたいで消費者の閲覧履歴を共有する「サードパーティー・クッキー」を廃止することを発表しています。 Web・インターネット広告では、サードパーティー・クッキーの仕組みを利用して効果測定を行ったり、配信対象となるユーザーの判別に活用したりしてきたため、廃止後、どのように対応していくのかを模索している状況があります。