【NBA】スパーズの新人ビクター・ウェンバンヤマは年間最優秀守備選手賞の候補にふさわしい?
ビクター・ウェンバンヤマの受賞に影響するチームメイト
年間最優秀守備選手賞の候補であるゴベアは、ウルブズをリーグ最高の守備へと導いている。ウェンバンヤマが所属するスパーズはリーグ24位だ。多くの投票者にとって、彼を外す十分な理由となるだろう。 しかし、ウェンバンヤマが加入したのは、昨季の守備がリーグ史上ワーストだったチームだ。繰り返すが、78年の歴史において、圧倒的に歴代ワーストだった。そして今季もロスターはほとんど同じだ。ウェンバンヤマはそのチームを立派な方向へとけん引している。それだけで見事な功績だ。 ウェンバンヤマがコートに立っていない時、スパーズの守備は芳しくない。平均出場28.4分間のウェンバンヤマがいる時のスパーズは、平均を上回る守備を見せている。だが、『Cleaning the Glass』によると、彼がコートからいなくなると、ディフェンシブレーティングは100ポゼッションあたりで10.2点も下がるのだ。これは昨季よりも悪い数字である。 最も影響を及ぼしたディフェンダーに年間最優秀守備選手賞が贈られるのであれば、ウェンバンヤマは強力な候補だっただろう。 投票者が選ぶ特別な基準はない。だが、トップ5の守備を誇るチームのベストディフェンダーが選ばれることがほとんどだ。ウェンバンヤマが彼にふさわしい評価を得るには、かなりの時間を要するだろう。 スパーズが守備の優れた選手たちでウェンバンヤマの周囲を固めれば、彼は何度も年間最優秀守備選手賞を受賞していくはずだ。特別なディフェンダーであり、どこまでたどり着けるかを自分でも分かっていないほどだ。全盛期には、史上最高のディフェンダーのひとりとなるかもしれない。
Stephen Noh、坂東実藍