子どもへともらったお金は「親が管理」が約9割!『ワタシ(ボク)がもらったお金なのに……』と言ってきたら金銭教育のチャンス、FPに聞く
ステップ2:お金を使う優先順位、最低限守ることを伝える
「日頃のお買い物で、親の金銭感覚を意識して伝えてみてください。お母さんやお父さんが、日々の家計管理では優先順位を決めて買い物をしていると知れば、将来子どもが家庭を持った時に大いに役立つはずです。 お金を友だちに貸したり、おごったりしない等、最低限の約束も必要です」
ステップ3:どのように使うか、子どもの意見を聞く
「ステップ1、2ができたら、頂いたお金をどう使うか、子どもに聞いてみてください。前述しましたが『自分のお金』となると散財するよりも、その逆に財布の紐が硬くなる子が多くなり、それではせっかくの金銭教育ができません。 私の娘の場合は、数千円は家族レジャーなどでのおみやげ資金として手元に残し、残りは銀行に預けています。ちなみに5歳のときに一緒に銀行へ行って通帳を作り、自分で印鑑を押したこともあるせいか『この通帳のお金は自分のお金』として大切にしています。 最近は通帳に貯まっていく楽しさを味わいつつ、旅行のテレビCMを見ながら『私のお金で行ける!』と残高を見比べ、夢を膨らませています。 自転車という道具が『乗らないと上手にならない』ようにお金も『使ってみないと上手にならない』道具の一種です。ぜひ親の目が届くうちに、子どもにお金の使い方を教えていきましょう」 文/和兎 尊美
前田菜穂子
PROFILE) みつめFP事務所代表で、1級FP技能士(国家資格)、CFP®(日本FP協会)、育勉®インストラクター、日本学生支援機構認定スカラシップ・アドバイザー(平成29年10月~令和7年9月)FPmamaFriendsおこづかい教室認定講師。猛烈に働いた13年間の会社員生活での挫折や長く続いた不妊治療経験など、人生の壁にぶつかったことをきっかけに、金融業界未経験ながら5年間猛勉強してFPの資格を取得。“今より幸せで円満な家庭づくりのお手伝い”をモットーとし、娘として、妻として、母として、そして専門家として広い視野をもち、親子や夫婦でも話題にしづらい「お金のハナシ」に向き合うきっかけを提供しています。プライベートでは一児の母。 ※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。 ※調査は2023年12月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数198人) ※記事の内容は2023年3月の情報で、現在と異なる場合があります。
たまひよ ONLINE編集部