子どもへともらったお金は「親が管理」が約9割!『ワタシ(ボク)がもらったお金なのに……』と言ってきたら金銭教育のチャンス、FPに聞く
親が預かるけれど「臨機応変に」とする声も
「ある程度の年齢になったら一緒に管理して、子どもが必要な時に必要なだけ使えるようにする予定」(ほのまま) 「子どもと使い方を考えて、その都度引き出すようにしています」(ほりほり) 【親が管理し、銀行口座・現金で貯蓄する】としながらも、将来的には「子どもに使う」というコメントが主流でした。 今はお父さん・お母さん銀行へのスルーパスはスムーズですが、子どもが小学生になる頃から不満を言う可能性がでてきます。もし子どもが「自分で管理する」と、主張した場合の対処方法や注意点を、ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さんに聞きました。
「ぜひ“3ステップ”で、お子さんに管理させましょう」と、FP前田さん
前田さんには小学校高学年の娘さんがいます。すでに“お母さん銀行”のスルーパスは阻止され、お祝い金やお年玉の管理は娘さん自身でしているそうです。お金の専門家としてだけでなく、母の実体験からもアドバイスをいただきました。 「『ワタシ(ボク)がもらったお金なのに……』と言ってきたら金銭教育のチャンスです!ぜひ子どもに管理させてみてください。 実は『自分のお金』となると、意外と財布の紐が硬くなる子が多いようです。 とはいえ、いきなり任せるのは運転免許も持たない人に車のカギを渡すようなもの……。暴走したり、大事故が起きないよう、3つのステップで進めましょう!
ステップ1:お金の大切さを伝え、子どもと一緒にいただけることに感謝する
「いただいたお祝いやお年玉の金額で“どんなものを手に入れることができるのか? ”、その金額を手にするためにはどのぐらい働かないといけないのか? ”を、伝えてみてください。 例えば『回転ずしに〇回行けるね!』『電気代〇ヶ月分だよ』といった生活コストに置き換えたり、コメントにもありましたが『受験』『留学』『運転免許取得費用』など、将来大きなお金がかかるタイミングが来ることを伝えることもおすすめです。 ハンバーガーチェーン店等のアルバイト募集の貼り紙を見せながら『おじいちゃん、おばあちゃんからいただいた金額は、ここで〇時間も働いてやっともらえる金額なんだね』と具体的に伝え、お金をいただけることへ深い感謝を感じることができればステップ1はクリアです」