中日に支配下最後のドラフト7位で入団…「巨人の首位打者と重なる」強打者は
守備でも高い貢献度
貧打が低迷の大きな要因になっている中日に入団したことは、福永にとってレギュラー獲りのチャンスと言える。新人の昨季97試合出場で打率.241、2本塁打、15打点をマーク。6月終了時点は打率.276だったが、相手バッテリーのマークが厳しくなる。思い切りの良さが鳴りを潜めた夏場以降に結果を残せなかった。今年は開幕を二軍で迎えたが、ウエスタン・リーグに27試合出場し、打率.326、3本塁打、17打点、11盗塁をマーク。4月25日に一軍昇格すると、与えられた役割で必死にアピールしている。代打で12打数5安打、打率.417。スタメンでも一番から六番のあらゆる打順で広角に安打を打ち続けている。 守備での貢献度も高い。「三番・三塁」でスタメン出場した7月6日の広島戦(バンテリン)ではチームを救うビッグプレーを見せた。1点リードで9回一死二、三塁と一打逆転のピンチ。代打・松山竜平が放ったフライが三塁後方のファウルグラウンドに上がった。三塁を守る福永は必死に背走すると、後方にスライディングして好捕。そして、三塁走者・羽月隆太郎がスタートを切ったのを予測し、体勢を崩しながら本塁へワンバウンド送球した。同点の本塁生還を阻止し、勝利をもぎ取った。 一流と呼ばれる選手は夏場に結果を残す。福永は昨年の悔しさを糧に、後半戦も結果を残し続けられるか。 写真=BBM
週刊ベースボール