村上、富山からパワー パリ五輪ウエイト代表 「おいしいご飯で成長」恩返し誓う
●地元・熊野で激励会 パリ五輪ウエイトリフティング男子102キロ超級日本代表の村上英士朗選手(28)=いちご、富山市出身=の激励会が14日、富山市富南会館で開かれた。熊野地区の住民約150人から励まされた地元のヒーローは「富山、熊野でおいしいご飯を食べて大きくなった。その成果を発揮して、日本新記録、メダル獲得のため精いっぱい戦う」と力強く誓った。 村上選手は、熊野小、興南中出身で、激励会には同級生も駆けつけた。小学校時代に所属したマーチングバンド「くまの家族楽団」によるファンファーレで入場した村上選手は拍手を浴びながらステージに向かった。日本代表入りまでの道のりを映像で振り返り、「何とかメダルを狙いたい」と語った。 村上選手ゆかりの人が登壇し、エピソードとともにエールを送った。 小学5、6年の担任田村啓さん、4年の担任深井美和さんは、村上選手が夏休みの応募作品を多く作ったり、授業の課題発表前日に必死に準備したりと努力を惜しまない子どもだったと振り返った。 小中学校の同級生熊田優介さん(29)は「表彰台を期待している」と話した。楽団で指揮を担当していた織田伸一富山市議は「地元に希望、勇気をくれた」と語った。 住民一丸となって応援するため制作されたTシャツが披露された。「2024 ゴーゴー くまの」の文字がプリントされ、来場者が「英ちゃんがんばれ!」「目指せ金メダル」などと書き込んで渡した。 JA全農とやまは、富山米「富富富(ふふふ)」のパックご飯と、とやまポークのロース肉1頭分を贈った。村上選手が壮行会で「肉が好き」「富富富のレトルトを持っていく」と話したのを8日付富山新聞の記事で知り、贈呈を申し出た。 村上選手に抱きかかえられて記念撮影した北野鴻さん(熊野小1年)は「大きくて、にこにこしている顔が好き。金メダルをとるところを見たい」と話した。 村上選手が試合に臨む8月11日午前3時から、富山市富南会館でパブリックビューイングが行われる。