吉村順三に黒川紀章…日本を代表する建築家たちの名前がずらり!雨の日に行きたい建築がスゴイ博物館とは
奈良国立博物館〈片山東熊、吉村順三〉/奈良県
奈良公園の一角に位置する奈良国立博物館は、1895年に帝国奈良博物館として開館しました。ここでは、特に仏教と関わりの深い古美術品や考古遺品など、国宝と重要文化財を含む約2000点を収集・保管し、研究や展示を行っています。 展示施設は、片山東熊の設計で重要文化財に指定された「なら仏像館」、吉村順三の設計によって1972年に開館した「西新館」、1997年に開館した「東新館」(同じく吉村順三の設計による)、青銅器館の4つで構成されています。 また、月に1度、研究員や専門家が奈良国立博物館にまつわることや美術や歴史について深く知るできる「サンデートーク」が開催されています。 ※サンデートークの事前申込が必要です。 奈良県奈良市登大路町50
沖縄県立博物館・美術館/沖縄県
那覇市おもろまちにある総合博物館・美術館。沖縄の自然や歴史、文化、芸術を同時に楽しめる施設です。外観は城(グスク)をイメージ。海砂や琉球石灰岩を材料にした白いコンクリートによって、独特の質感と柔らかい曲線美を生み出しています。内部の吹き抜けには、ツリー状の柱が林立し、木漏れ日のような光が落ちる空間は圧巻です。設計は東京都の石本建築事務所と沖縄の二基設計が手掛けました。 沖縄県那覇市おもろまち3-1-1
九州国立博物館〈菊竹清訓〉/福岡県
東京、奈良、京都に続く4番目の国立博物館として、2005年に開館した九州国立博物館。古くより海外との交流が盛んだった福岡・太宰府で、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というコンセプトを掲げ、日本と海外の橋渡しとなるような展示がされています。 現代的な全面ダブルスキンガラスの壁面に、周囲の自然に溶け込むように曲線を描く屋根のデザインが特徴的。ガラスには空が映り、青色の柱で構成されています。高い天井と大きな窓で開放的な空間が広がる内部には、九州各地から集められた木材を至るところで見ることができます。 福岡県太宰府市石坂4-7-2
福井県立恐竜博物館〈黒川紀章〉/福井県
自然に囲まれた福井県勝山市の山間に、突如姿を現すメタリックに輝く巨大ドーム。日本を代表する恐竜化石の発掘現場である勝山市に、恐竜に特化した日本初の博物館としてお目見えしました。このプロジェクトの核となったのは、全長10mを超える巨大恐竜の骨格標本を多数展示するための大空間。恐竜の卵のような建物の内部に広がる大展示ホールには、44体にも及ぶ恐竜の全身骨格展示が実現しました。この大空間を可能にするために、ドーム展示室の大部分を地下に設計したことも特徴の1つです。 2023年には、大規模改修と増築を経てリニューアルオープン。本館と相似形の回転楕円体ドーム「小タマゴ」を模した新館が誕生し、全身骨格の展示も44体から50体に増えるなどパワーアップしています。 福井県勝山市村岡町寺尾51-11(かつやま恐竜の森内)