“B”列車で行こう!目的地のジュネーブでブランド初のコンプリケーションとご対面!【ブライトリング取材レポート】<2日目>
今回の2日間で、“140 Years of Firsts”と銘打って2024年に始まった数々のアニバーサリーキャンペーンは、ひとつの集大成を迎えたように筆者は思う。そのタイミングをジュネーブ・ウォッチ・デイズに合わせてきたのは、この世界的な時計ショーの発展をまるで予見していたかのようで、改めてジョージ・カーンCEOの先見の明の鋭さに感服した次第である。
ブライトリングの成し遂げてきた偉業について思うこと
ギフトで受け取った「140 YEARS IN 140 STORIES」のページをめくりながら、ブライトリング一族が心血を注いだクロノグラフの開発だけに留まらない偉業の数々と、その背景にいた人の多さに想いを馳せる。たとえば、現代における腕時計は時間を知るために必須のツールからある種の芸術品へと価値を変えたものも数多くあるが、その潮流をブライトリングは1940年代の「プレミエ」ですでに実践していたのである。1970年代に起こったクオーツ危機に対しては、スイスに伝わる機械式時計製造の技術をもって乗り越え、スイス時計界の復興に貢献。さらに1999年の「100%クロノメーター宣言」を実現したことは、近代時計史に残る重要な偉業といえよう。そして2009年には自社製クロノグラフキャリバー01を完成させ、それをベースにスプリットセコンドクロノグラフや、今回のパーペチュアルカレンダーまでも自社開発するに至ったのである。では、いったい何がブライトリングの旺盛なウオッチメイキングを支えているのか。その実態を知るべく、取材3日目はラ・ショー・ド・フォンにある製造拠点「クロノメトリー」へと向かう。 ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/Daisuke Suito (WATCHNAVI)