新型コロナ感染予防で変わる応援スタイル「タオルマフラー回し」「肩組み」も禁止…Jリーグが厳格ガイドライン発表
次のステップとは観客を動員しての試合開催を指す。政府が定める「イベント開催制限の段階的緩和の目安」に従い、7月10日から「5000人または収容人員の50%」で人数が少ない方を、8月1日からは「収容人員の50%」を上限として、観客を動員していくプランをJリーグは描いている。 Jリーグではビジター席の設置なしを含めた強い制限が設けられた前者を超厳戒態勢時、制限が緩和された後者を厳戒態勢時とそれぞれ設定。体調が優れない場合や、家族を含めた身近に感染が疑われる人がいる場合などには来場を見合わせることを事前に呼びかけ、さらに入場ゲートで実施される検温で37.5度以上の発熱が測定された場合は入場不可とすることもガイドラインで定めた。 着席方法は超厳戒態勢時で椅子の中心から半径1メートル以上の間隔を、厳戒態勢時では周囲との間隔を1席程度それぞれ空ける。両態勢時を通じてスタジアム内ではマスクの持参および着用が義務づけられ、観戦中には座席から移動することも禁止された。 さらに従来とは一線を画す応援スタイルも求められる。横断幕や無人席へのビッグフラッグ掲出は容認されるものの、応援を扇動する行為や歌など声を出しての応援や指笛、手拍子、タオルマフラーや旗を振る行為、メガホンの使用、太鼓などの鳴り物の使用、ハイタッチや肩組みがすべて禁止される。 「確かに手拍子そのものには感染のリスクはないと考えていますけれども、手拍子に合わせて声を出すリスクを考えて禁止にしています。同じくタオルマフラーや旗などを振り回す行為に関しても、周囲と接触するリスクを考えて禁止とさせていただいた次第です」 12日午後にオンライン形式で行われたメディア説明会で、Jリーグ競技運営部の欅田啓人氏は手拍子だけでなく、タオルマフラーなどを振る応援スタイルも禁じた理由をこう説明した。その上で日本野球機構共同で設立した新型コロナウイルス対策連絡会議の第3回会議で、感染症の専門家チームから出された提言のなかに盛り込まれていた、従来の応援がなされた場合の罰則規定にも言及した。 「現時点ではリーグとして考えていません。ただ、再開後にファン・サポーターのみなさまにどの程度協力いただけるかを見て、方針を変える可能性もあります」