駐車場代や維持費がかかる車。マイカー保有より安く利用できる方法を紹介!「残価設定ローン」「カーシェア」それぞれのメリットは…
所得税がかかるボーダーラインを表す「年収103万円の壁」という言葉に注目が集まっています。共働き夫婦にとって避けては通れない<お金の悩み>について、生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは「夫婦生活はお金がかかる。だからこそ『話し合い』や『見える化』しないと、共働きでもお金は貯まらない」と指摘します。そこで今回は、柏木さんの著書『共働きなのに、お金が全然、貯まりません!』から「車の費用」について解説します。 【表】残価設定ローンvsカーリースvsカーシェア。それぞれのメリットとデメリットは? * * * * * * * ◆「カーシェア」も選択肢に入れましょう 車は維持費も高い マイカー保有でかかるお金は、駐車場代だけではありません。 自動車税だけでも年間に2万~5万円、初回は3年後、それ以降は2年ごとの車検時に支払う自賠責保険の保険料、法定印紙代、重量税、それに車検取扱業者に支払う手数料が発生します。 任意保険や交換部品代や修理費も考えておかなければなりません。 整備費用が安い車検取扱業者を選ぶと多少割安になりますが、それでも毎月数万円ほどの整備や修理の費用を計算しておかなければなりません。
◆2回目の車検前に買い替えても…… 2026年4月30日までは、エコカーを買うと対象になる「エコカー減税」があり、重量税が免税・減税されます。 中古車の場合、新規登録から13年を超えると自動車税の税額が上がり、さらに18年を超えるとまた上がるので、あまり長期間所有するより、中古として下取りの値がつく2回目の車検前に買い替えるほうがお得です。 しかしそうなると、また新しくローンを組むか、数百万円の現金が出て行くことになります。 週末だけの利用だとしても、ガソリン代はかかります。全国で年平均7万円余りがかかっています。
◆「残価設定ローン」を活用するのもあり 今、あまり資金がない人を対象に、残価を設定したローンもあります。 これは、売却時の車の下取り価格(残価)を事前に設定し、「車両価格-残価」を分割して支払う仕組みです。 実際にそれより高く売れた時にはその分損をしますが、毎月の支払いを安く抑えられるメリットがあります。 これなら費用を抑えられて、毎月1万円台から利用できます。