外部調査委員に弁護士ら3人 知事言動の「ハラスメント相談」問題 来月中にも着手 三重
一見勝之三重県知事の言動に関する相談が県の「ハラスメント相談窓口」に寄せられた問題で、県は26日、弁護士ら3人を外部調査委員として選任したと発表した。委員らは来月中にも調査に着手する見通し。 県によると、委員は弁護士の倉田嚴圓氏▽弁護士の中川かおり氏▽特定社会保険労務士の前野優紀氏―の3人。倉田、中川両氏は三重弁護士会、前野氏は県社会保険労務士会が推薦した。 委員らは一見知事を含む関係者への聞き取りを進める予定。相談が寄せられた行為の事実関係を確認し、ハラスメントに該当するかどうかを判断する。年度内にも調査報告書をまとめる。 来月上旬にも初会合を開く予定。県は「相談者やヒアリング対象者の保護」を理由に、関係者への聞き取りや調査報告書を作成する過程を公開しない方針。調査結果は公表するという。 問題をめぐっては、職員向けのハラスメント相談窓口に7月、内部から「一見知事は知事の資質に欠ける」「知事レクがスケジュール通りに進まない」などとするメールが寄せられた。 県は今回の相談がハラスメント相談窓口に寄せられたことから「公益通報」には該当しないとしつつ、第三者による客観的な調査を進めることを目的に、外部委員の選任を進めていた。