生活習慣病予防だけじゃない! ウォーキング効果の“経済的価値”とファッション的価値
ジムを飛び出し、五感を使ってウォーキングしよう
ーーウォーキングのメンタル面での効能を教えてください。 ジムのトレッドミルでもエクササイズのウォーキングは可能ですが、おすすめは外に飛び出して、五感をフルに活用して、風や太陽、香りを感じながら歩くとリラックス効果があります。そして、人がリラックスした時に良いアイディアが浮かんでくるものです。 脳と運動の関係に関する研究では、どんな環境でウォーキングするかでメンタル面での影響が大きくことなることが分かっています。 例えば、雑踏の中で人にぶつかりながら、信号待ちをしながら歩くのと、静かな山の中で一定のリズムで歩き続けるのとでは、メンタル面での効果はまったく異なります。 歩くことに集中することで、後者の環境で歩いた方がオキシトシンが分泌されますから、モヤモヤしている30~40代におすすめしたいですね。
ウォーキングすると人の雰囲気が変わる!
ーー佐藤さん自身が実感されたウォーキングの効能を教えていただけますか? ウォーキングすることで体幹面でバランスが良くなり、スキーやスノボをする上で転ばなくなりました。あと、20代前半のころは人と話すことが嫌いだったんですが、ウォーキングするようになり、外見も変わることで「何か変わったね」って話しかけてくれる人も増えました。 歩き方が変わり、姿勢が整うのですから、間違いなくカッコよく見えるわけです。例えば、プレゼンで登壇する際の歩き方も自信が溢れて見えますから、印象が大きく変わり、スーツも似合うようになります。結果的にビジネスにも間違いなくポジティブな影響があります。 ◇ 「ウォーキング=シニアのアンチエイジングのための習慣」くらいにしか捉えていなかったが、ウォーキングで見た目が変わり、スーツが似合い、自信に溢れて見えるという効果までも得られるとは……。 後編では具体的なウォーキング方法を学んでみたい。 アントレース、河合良成=取材・文 協力=一般社団法人日本ウオーキング協会常務理事 峯孝奈、同協会普及活動事業部 森岡聡子
OCEANS編集部