なぜ阪神は横浜DeNA戦で7点リードを守れなかったのか?
阪神は、岩貞を7回に跨がせ、8回を岩崎、守護神のスアレスには9回、10回を任せて逆転までは許さずに試合はドローに終わった。 ラミレス監督は「非常に大きい引き分け」と評価した。 「6回はグレートなイニングだった。すべてが噛み合って、いい攻撃ができて同点にできた。リリーフの頑張りでこういう試合結果になったと思う。(6回の)山崎康晃がよかった。16球で抑え(2奪三振、1ゴロ)今までと違う康晃だった」 ラミレス監督は、ルーキーの坂本が初回に満塁弾を浴び、嶺井とのコンビネーションが合わないと見るや、2回から戸柱に捕手を代える異例の手を打っていた。 「4点を取られて流れが完全に相手にいった。なんとか勢いを止めたいと戸柱に変えた。凄く良くやってくれた」 時に理解不能の“暴走采配“のあるラミレス監督だが、常に先手で最善策を打とうとする方針だけは、ぶれずに持ち続けている。 受けに回った途端に、采配がぶれる矢野監督との違いはそこだろう。監督としての経験値の差なのだろうか。 横浜DeNAは0-7の展開から「勝ちに等しい引き分け」とし阪神は「負けに等しい引き分け」で“寂しい2位攻防戦“の第1ラウンドは終わった。菅野の開幕10連勝という歴史的な勝利を収めた巨人とのゲーム差は0.5開き8.5ゲーム差となってしまった。 ちなみにゲームセットの時間は午後9時30分で『YOKOHAMASTAR☆NIGHT2020』のイベント開催が中止となるデッドラインに滑り込みセーフだった。 ラミレス監督は「非常に素晴らしいイベントの最中に、勝つことはできなかったが、負けることはなかった。明日はイベントにふさわしい、いい姿、勝ちをお見せしたいと思う」とファンに約束していた。