20代後半から活躍する社員ほど、入社3年目まで「とにかく叱られている」
「ほめられ上手」は将来、「愛され上司」になる
「ほめられる技術」を会得した人は、将来の長きにわたって「幸せになる力」を手にすることができます。20代後半から30代、さらには40代と圧倒的な成長を手にするとともに、「愛される上司になる」という幸せを得られます。 どうすればほめられるか、ほめられれば一体どれほどうれしいか? そうしたことを自分が体験しているので、逆にほめることが上手になるわけです。必然的に"愛され上司"になるということですね。 ほめられ、叱られる。叱られる中で成長し、ほめられる。その大切さを理解したあなたなら今度は部下にそのことを引き継いでいけるはず。本音の言葉で叱られ、それを「ほめられる」ことへの大切な土台として吸収できたあなたは、必ず部下に信頼されます。本当の意味での「愛され上司」になるはずなのです。 経験は記憶によって自分に宿るわけですが、インパクトのある経験でなければ記憶に刻まれることはなく、ノウハウとして自分に備わることもありません。だからこそ、入社後の3年間という最も多感な時期に、インパクトの強い体験をして、自分の記憶の中に明確に残していくことが大事なのです。 それは何かというと、思いっきり叱られ、思いっきりほめられること。そして、思いっきり挑戦して、思いっきり失敗することです。それが許される特別な期間が、入社後の3年間であることをぜひ胸に刻んでください。 そのすべてのプロセスを吸収する素直さと誠実さがあれば、3年間の経験はきっと将来のあなたを支えてくれる、この上ない財産になるに違いないでしょう。
原邦雄(株式会社スパイラルアップ代表取締役)