85%が困った経験ありの【外出時のトイレ問題】「トイレをつまらせた」どうするのが正解か?対応策をトイレ診断士が解説
自分だけのトイレマップを作る
いくら“トイレ先進国”日本でも、外出時に関しては、必ずしもすぐトイレを利用できるとは限らない。不測の事態に備えて、事前にできることもあると、白倉さんは言う。 「施設やトイレの入り口などに『○階にもトイレがあります』など、ほかのトイレへ誘導する案内が貼ってある場合、そのトイレは混雑しやすい場所だといえます。自分の行動範囲内の穴場のトイレを日頃から意識的に探して調べ、リスト化し、自分だけのトイレマップを作っておくと便利です」(白倉さん・以下同) トイレマップにはまず、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、デパートなどのトイレ情報を入れておきたい。 「特に『ローソン』は、コンビニエンスストアチェーンで初めてトイレを開放した経緯もあり、企業としてトイレを使ってもらってOKというスタンスを明確にしています。とはいえ、利用する際は、店員に一言断る、一品購入するなど、良識ある行動を心がけて」 市役所や図書館などの公共施設も、不特定多数の人が出入りしているので、トイレだけの利用でも悪目立ちせず利用しやすいという。 では、初めて行く場所の場合、どうしたらいいか? 「グーグルマップで“トイレ”と検索すると、いま自分がいる場所の周辺のトイレが表示されます。ただし、清潔さや機能など、トイレに求める条件が高い人は、トイレ情報を予め調べておいた方が安心。トイレの場所を基点に旅行計画を立てるとよいでしょう」(山戸さん) バス旅行ならトイレ付きバスを選ぶだけで、精神的な負担も幾分か軽減できる。 「どうしても不安な場合は、尿漏れパッドや大人用紙おむつを着用するのも手。最近は薄くて違和感なく使えるものが増えています」(白倉さん) トイレ対策も備えあれば憂いなしだ。 ◆教えてくれたのは:トイレ研究家・白倉正子さん トイレ専門の企画会社「アントイレプランナー」代表。2023年5月より日本人初の世界トイレ協会理事となる。著書に『私の人生は「トイレ」から始まった!』(ポプラ社)。 ◆教えてくれたのは:トイレ診断士・山戸伸孝さん トイレの総合メンテナンス会社「アメニティ」の代表取締役。トイレ診断士1級、臭気判定士。 取材・文/鳥居優美 ※女性セブン2024年11月7日号