85%が困った経験ありの【外出時のトイレ問題】「トイレをつまらせた」どうするのが正解か?対応策をトイレ診断士が解説
トイレ研究家&トイレ診断士が悩みに回答
日本人初の世界トイレ協会理事でトイレ研究家・白倉正子さんやトイレ診断士1級、臭気判定士・山戸伸孝さんが、そんな悩みに答えてくれた。 ◆【Q】外出先のトイレをつまらせた! どうしたらいい? 【A】何をつまらせたかにより対処法が変わる。知らん顔で出るのだけはやめよう! 放置すると被害を拡大させる可能性があるので、すぐに店員を呼ぶのが正解。 「便器には、トラップと呼ばれる水がたまっている部分があります(別掲イラスト参照)。ここはS字型になっていて、たまった水が蓋の役割をし、下水道からのにおいや虫の侵入を防いでいます。 便やトイレットペーパーが詰まった場合は、水でふやければ流れる可能性もありますが、ボールペンなどの異物は、S字部分に引っかかるので、手鏡を入れて下から確認して取り除きます。問題なのが生理用品。水を吸収すると固まる高分子吸収ポリマーが使われているので、配管の中で水を吸って広がり、トイレ全体をつまらせます」(山戸さん・以下同)。トイレットペーパー以外は流さないこと! ●ティッシュペーパーの代用は危険 「日本産業規格(JIS)にのっとったトイレットペーパーは、水につけてから100秒以内に溶けるように作られています。逆にティッシュペーパーは水に溶けにくい加工が施されているので、一度にたくさん流すとつまる可能性が」。水に溶けやすいタイプのポケットティッシュを携行しよう。 ◆【Q】汚いトイレは使いたくない!事前に見極める方法はある? 【A】予備のトイレットペーパーが過度に置かれているトイレは要注意 「掃除が徹底されているかを見極めるポイントは、温水洗浄便座のノズル。ノズルがきれいなトイレは、細部まで丁寧に掃除されている証です。気になるかたは、『掃除』ボタンを押すなどして、ノズルの状態を確認してみるとよいでしょう。 さらに、水タンクの上や棚にトイレットペーパーが大量に置いてあるトイレは要注意。清掃員の巡回頻度が低いと考えられるので、管理が甘く、荒れやすいトイレとも言えます」(山戸さん) ◆【Q】ドライブ中にもよおしたものの渋滞にはまった……どうすれば? 【A】心の余裕のためにも携帯トイレなどの備蓄を! 「車中には携帯トイレや大人用紙おむつを備蓄しておくと安心です」(白倉さん)。携帯トイレにも大小を兼ねるものなどいろいろなタイプが。もよおしたらどうしようという緊張感からトイレが近くなる人もいるが、備蓄しておくと心の余裕にもつながる。 ●サービスエリアのトイレ、数があるのに行列ができるのはなぜ? 「数が多いトイレの場合、奥は空いているケースが多々あります。トイレの配置や並ぶ場所に問題があるので、可能であれば奥まで行って確認するのも手」(白倉さん)