クラブを握るときの「力加減」は、どれくらい? 「握手したときのソフトに握る感覚と同じです」
レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。フルスウィングしたときに気持ちよく振れるように「ハーフスウィング」からレッスン中。体とクラブをつなぐ「正しいグリップの握り方」を説明するなかで、今回は「グリップの力加減」を解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本⑭】 動画よりわかりやすい「グリップの正しい握り方」(15コマ)
グリップをきつく握ったときのデメリット
GD 前回まで2回(前々回、前回)にわたり「良いグリップの要素」A、B、C、Dの「C・両手人差し指と親指でできる線と向き」の習得に取り組んできました。今回はいよいよ最後の「D・力加減」に進みます。 原田 「D・力加減」の説明に入る前に、ここまでの採点をしましょうか。グリップを作って見せてください。 GD はい。ずっと両手の人差し指と親指の間にコインをはさんで付け根を絞めるドリルをしてきた成果をお見せしたいです。今はこんな感じで握っています。 原田 グリップの形もできてきたし、両手人差し指と親指の指の付け根も締まっています。線の向きは少し甘いけど、70点くらいはつけられそうですね。それができていると、腕を振りやすいはずですよ。 GD そうですね。自分でもまだまだとは思いますが、わきが締まってひじがたためて、腕が前よりも振れている気がします。 原田 その調子です。でもね、それだけじゃまだ足りません。では、最後の「D・力加減」の説明に入りましょう。 GD その前に質問ですが、そもそも適切な力加減はどうして必要なんですか? 個々のゴルファーが気持ちよく握れるときの力の入れ方ではダメなんですか? 原田 ちょっと聞いてください。まずね、アマチュアの人はグリップをきつく握っちゃう人が多いんです。手首を固めてしまったりして、それだとクラブをうまく振れない。ですから、そのために握る力を考えなくちゃいけないんですね。 GD 自分も含めてですけど、確かにグリップをギュッと持っている人をよく見かけます。 原田 そうするとね、いいインパクトができないんです。ヘッドスピードも上がらないし、ミート率も下がります。 GD やっぱりギュッと握っちゃうとダメなんですね。力加減の正解を早く知りたいです。