女子ゴルフ・西郷真央、充実の米ツアー参戦 正確なショットで好成績、ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得も視野
女子ゴルフの米ツアーに今季から参戦した西郷真央(23)=島津製作所=が充実の一年を過ごしている。現在の年間ランキングは9位で、日本勢では4位の古江彩佳(富士通)に続く2番手。ルーキー・オブ・ザ・イヤーのランキングはトップに立ち、日本勢では1990年に受賞した日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長以来、34年ぶり2人目の栄誉が間近だ。 3日まで行われた日米両ツアー共催大会のTOTOジャパンクラシックを26位で終えると、「1年目はあっという間に過ぎていった。数字は上出来。最初は手探りだったが、少しずつ上位に入れるようになった」と話した。4月に初のトップ10入りを果たすと、その後もコンスタントに上位へ食い込んだ。26試合で最高成績は2位が2度。メジャー大会でも全米女子プロ選手権とAIG全英女子オープンがともに7位と、大舞台でも力を発揮した。 正確なショット力が好成績につながっている。「アイアンが高いレベルでできていることが成績につながっている。後半になるにつれて打ちたいストロークができるようになっている」と自己分析。ティーショットも精度を上げ、フェアウエーキープ率は昨季までの日本ツアーでの3シーズンを上回る75・91%でランキング3位だ。 今季の開幕前に3つの目標を掲げた。このうち、年間の成績上位だけが出場できる最終戦出場は決定。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの獲得も有力になった。残るのは米ツアー初優勝。「全部が全部、良かったというプレーではなかった。残り3試合では良いプレーができるようにしたい」と目標の完全クリアを見据えた。
中日スポーツ