エアバス、日韓2社から大型受注-ボーイング寄りの市場で戦略的勝利
(ブルームバーグ): 欧州の航空機メーカー、エアバスが、日本航空(JAL)と大韓航空から大型受注を獲得した。日韓大手2社からの受注競争では、数十年にわたって最大ライバルのボーイングに軍配が上がることがほとんどだったが、エアバスは今回の受注で戦略的な勝利を収めた。
JALの発表によると、発注したのはエアバスA350-900型機21機と、A321neo11機。ボーイングへの発注は787型機10機で、これまで単通路ジェット機を独占的に納入してきたボーイングの牙城をエアバスが切り崩す形となった。大韓航空はエアバスA350型機33機の購入を発表。ボーイングへの発注はなかった。
今年1月にアラスカ航空が運航する737MAX-9が大惨事寸前の事故を起こして以降、ボーイングに対する信頼が大きく揺らいでいる。
21日のパリ株式市場で、エアバスの株価は一時1.3%上昇。年初からの上昇率は21%に達した。一方、ボーイングの株価は同期間に28%下落した。
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原題:Airbus Scores Widebody Jet Wins in Two Boeing-Leaning Markets(抜粋)
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Danny Lee