リビングの“仕切らない壁”で家族それぞれがくつろげる空間に【85m2/2LDK/リノベマンション「間取り図」実例】
This layout makes it really convenient for…!:動線、部屋割り、空間使い…暮らしやすさのカギはここにあり みんなの「間取り図」大図鑑
リノベや家具の配置替えなどで、家事の時短や子どものプライベート空間を叶えた間取りをご紹介。同じ広さでも、自分たちの暮らしに合う工夫で、暮らしの満足度はぐっと上がります。間取り図って、見ているだけでワクワクしませんか?
リビングに“仕切らない壁“を設置。家族それぞれがくつろげる空間に
【リノベマンション】 ・85m2/2LDK ・妻、夫、長女8歳、長男5歳 ①リビングにR壁+腰壁を設置してワークスペースに ②洗面室を中心に回遊できるように設計 ③リビング、パントリー、キッチンも回遊できる動線に ④玄関を広くとって土間に。手や靴を洗える水栓を設置
⑤将来は仕切って子ども部屋にできるようにドアを2枚設置
●神宮美保さん 主婦 飲食関係の仕事を経て、現在は育児に追われる日々。暮らしぶりを紹介するインスタグラムが好評。設計・施工はリノべる。 神宮さんがこの家に引っ越したのは、長男が生まれて2カ月目のこと。元の間取りが4LDKと細かく区切られていた中古マンションをフルリノベ。 「それまで住んでいた部屋に対しては、家族みんながリビングで思い思いの時間を過ごせず、生活動線が不便で家事がはかどらないといった不満がありました。けれども今回のリノベでその不満はすべて解消しました」(神宮美保さん) 神宮家の間取りで特徴的なのは、家族が「おうち図書館」と呼ぶワークスペース。リビングの一角をR壁と腰壁でゆるやかに仕切り、内側に夫がデスクワーク、子どもが読書や工作をできるカウンターと、本棚を設置しています。 「私は1日のほとんどをキッチンで過ごしていますが、ワークスペースで子どもたちが本を読んだり絵を描いたりする気配を常に感じられます。洗面所に近いR壁のほうは、洗面所のドアを閉めなくても、ほどよい目隠しにもなります」(神宮美保さん) 家に廊下はほとんど存在せず、洗面所は玄関やリビングを回遊でき、キッチンもパントリーとリビングを回遊できるように。リビングと寝室の窓を開ければ、サーッと一直線に空気が流れる風通しのよさ。空気がよどむことなく、いつでも「いい気」が流れているような心地よさも、この間取りだからこそ手に入ったそうです。 「臨月まで7~8時間打ち合わせしたりと本当に大変でしたが(笑)、上の娘も参加して『家族みんなで考えて作った、大事なお家』という気持ちが育ったみたいです」(神宮美保さん)