燃費改善のためにエンジンブレーキの使用を心がけています。なにかデメリットはありますか?
日常的に車を運転するなら、燃費改善は重要な課題といえるでしょう。燃費改善の1つの方法として、エンジンブレーキの使用が注目されています。しかし、なにかデメリットがあるのではないかと気になる人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、エンジンブレーキが燃費に及ぼす影響や、メリットとデメリット、そして効果的な使い方について解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
エンジンブレーキで燃費はよくなるか?
結論からいえば、エンジンブレーキの使用は燃費を向上させます。なぜなら、車のエンジンは、減速のためにアクセルを離すと燃料の流れを停止するように設計されているからです。JAFによると、これはフューエルカットと呼ばれています。この状態では、車が動いていても燃料の消費はありません。その結果として、燃費が改善するのです。 しかし、エンジンブレーキの使用は、通常の運転では赤信号で停止直前など限られた場面に限られます。そのため、燃費が改善するのは間違いありませんが、期待するほど向上することはないでしょう。
エンジンブレーキのメリットとデメリット
ここでは、エンジンブレーキを使用する上でのメリットと注意すべきデメリットについて詳しく解説します。 ・エンジンブレーキのメリット エンジンブレーキには、おもに3つの重要なメリットがあります。1つ目は、「下り坂での速度調整」です。下り坂では、通常のブレーキを頻繁に使用すると、ブレーキの効きが悪くなるリスクがあります。エンジンブレーキを活用してフットブレーキの使用を抑えることで、安全な走行を保てます。 2つ目は、「高速道路の出口などでの減速」です。高速道路の出口では、的確に減速する必要があります。エンジンブレーキを使用することで、フットブレーキと違い緩やかに速度を落とすことが可能です。3つ目は、「エンジンのコンディションの維持」です。 ・エンジンブレーキのデメリット エンジンブレーキの使用には、おもに2つのデメリットに注意する必要があります。1つ目は、「後続車からの追突のリスク」です。通常のブレーキと異なり、エンジンブレーキではブレーキランプが点灯しないため、後続車に減速を伝えられません。そのため、車間距離が近い場合や後続車のドライバーが注意散漫な状況では、追突される可能性が高まります。 2つ目は、「過度な使用による負荷」です。特に、エンジンブレーキを頻繁に行うと、エンジンに過度な負荷がかかり、故障の原因となることがあります。そのため、エンジンブレーキの多用を避け、適切な使用を心がけることがポイントです。 以上のメリット・デメリットを理解し、エンジンブレーキの適切な使い方を身につけることで、より安全で効率的な燃費改善が可能でしょう。