「Z世代」の半数は「子どもはいらない」と考えているって本当ですか? みんな自分の趣味などにお金を使いたいのでしょうか…。
最近の若者は、子どもを持つことに対する意識が従来よりも低い傾向にあることが話題となっています。結婚して子どもを持つか持たないかは個人の自由です。しかし、子どもを持たない夫婦が増えてくると少子化などさまざまな問題が懸念されます。 ▼「3人目3万円」に思わぬ落とし穴! 2024年12月に前倒しになった「児童手当拡充」の注意点 今回の記事では、Z世代の子どもに対する意識や、子どもを持つとどのくらいお金がかかるのかについて解説します。
子どもはいらないと考える若者の割合
まずは、若者の子どもに対する意識はどのくらいなのかをみてみましょう。 BIGLOBEの調査によると、将来子どもは欲しくないという若者の割合は45.7%という結果です。その中でも、将来結婚はしたいが子どもは欲しくない割合が9.6%、将来結婚もしたくないし、子どももほしくないという割合が36.1%と、約4割が結婚すらも視野に入れていないことが分かります。特に結婚を考えていないのは男性の方が多いことも分かっています。
育てる自信がない人が多い?
次に、子どもがいらないと思う理由についてみてみましょう。 BIGLOBEの調査では、お金の問題が17.7%、お金の問題とお金以外の問題が40.2%となっています。半数以上の若者が、お金がかかるという理由から子どもはいらないと考えているようです。 お金以外の問題で最も多かった理由が、育てる自信がないからで、52.3%という結果になっています。次に、子どもが好きではない、苦手が45.9%、自由がなくなるが36%となっています。 現在働き方改革もなされてはいますが、物価の上昇や年金問題など将来への不安は拭いきれません。こうした背景からも、子どもを育てていく自信が減退していることが推察されます。
子どもを育てるのにいくらかかる?
子どもを育てるにはお金がかかるといわれていますが、一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか。子どもを育てるのにかかる費用は、養育費と学費の2種類です。それぞれ具体的に解説します。 ■養育費 養育費とは、食費や生活用品、衣服や医療費といった生活するうえでかかってくるお金です。それぞれの家庭の状況や子どもの年齢にもよりますが、1人あたり年間50万円~100万円程度がかかるとされています。年間100万円かかるとすると、22歳までの養育費は約2200万円です。一人暮らしなどを始めた場合は、仕送りなどにかかる費用もあります。 子どもが増えると出費は増えますが、上の子のおさがりや共有できるものを増やすと少しは費用を抑えられる可能性があるでしょう。 ■学費 次に、学費がどのくらいかかるのかをみてみましょう。文部科学省の学習費調査の結果によると、学習費総額は表1の通りです。 表1