人口問題話し合う国際会議開催 バングラデシュ
UNFPA=国連人口基金は、「人口動態の多様性と持続可能な開発」をテーマに世界の人口問題について話し合う国際会議をバングラデシュで開催しました。 1994年に開催されたICPD=国際人口開発会議は女性やカップルが子どもをいつ、何人産むかを主体的に選択する権利「リプロダクティブ・ライツ」を国際会議で初めて提唱するなど人口問題に持続可能なかたちでの取り組みについて議論を行いました。 30周年を迎える今年は「人口動態の多様性と持続可能な開発」をテーマにバングラデシュの首都ダッカで15日から2日間にわたって開かれる予定で各国から200人以上の代表者が集まりました。 会議を主催したUNFPAのナタリア・カネム事務局長は世界の妊娠の半数近くが「女性の意図しない妊娠」で占められているとした上でこの問題について「性と生殖に関する保健サービスや包括的な性教育へのアクセスを拡大することが不可欠だ」と呼びかけました。 日本は今回、共催国を務めていますが日本から参加した穂坂外務大臣政務官は「各国が人口動態の変化を的確に捉え、予測することは、持続可能な開発のために極めて重要」と強調しました。 また、日本政府はUNFPAなどのパートナーとともに、ますます多様化する人口動態と持続可能な開発の議論を世界的に牽引していきたいと述べました。