フェラーリ新型スーパーカー「F80」は5億円オーバー! 最高出力1200馬力、限定799台で登場。
フェラーリは10月17日、「F40」「エンツォ」などの血統を受け継ぐスペチアーレ(スペシャルモデル)の最新型として「F80」を発表した。ハイブリッドパワートレインを採用し、システム最高出力はついに1200馬力に到達。限定799台、最新の跳ね馬をモータージャーナリストの小川フミオが解説する。 【写真と動画】フェラーリ新型スーパーカー「F80」の詳細を見る!(全35枚)
F80はフェラーリの超スペシャルモデル
フェラーリが究極的な性能をもったスポーツカー「F80」を、10月17日に発表した。882kW(1200PS)の最高出力をもつV6ハイブリッド搭載で、静止から時速100kmまでを2.15秒で加速する。 フェラーリによると、F80はこれまでの「スーパーカー」に属する超スペシャルモデル。過去には「GTO」(1984年)、「F40」(87年)、「F50」(95年)、「エンツォフェラーリ」(2002年)、「ラ・フェラーリ」(13年)、「同アペルタ」(16年)がごく限定で販売されている。 「フェラーリのロードカー史上最もパワフル」とフェラーリではするF80。電動ターボチャージャーをそなえた2992ccV型6気筒をミドシップして後輪を駆動し、フロント左右輪は1基ずつモーターで駆動する。 モーターとバッテリーアセンブリーは、フェラーリが自社内で行った。重要な点は高効率化と軽量化といい、23年に「初の公道走行可能なXXモデル」のふれこみで発表された「SF90XX」と比して、いずれも大きく軽量化に成功したとされる。 ドライブモードは3つ。「ハイブリッド」「パフォーマンス」それに「クオリファイ」で、SF90ストラダーレや296GTBのようなバッテリーのみで走行する「eDrive」モードは、「F80の使命にそぐわない」(プレス資料)と採用されていない。 注目したいのは、上記「パフォーマンス」と「クオリファイ」2つのモードで使える「ブーストオプティマイゼーション」機能。サーキットコースを車両が記憶して、もっとも必要な区間にさしかかったとき、そこだけパワーをどんと出すパワーブーストが働くのだ。 「パフォーマンス」と「クオリファイ」での違いは、パワーを最大限出すか、あるていど抑えてパワーを出す時間を長くするかにあるという。