「すぐ忘れる人」を卒業しよう! 長期記憶を使った学び方のコツ
物事を本当に学びたいとき、必要なのは「オーバーラーニング(過剰学習)」です。 ある理論によれば、オーバーラーニングを行なうことで、長期記憶に残り、思い出せなくなることもありません。 この記事では、オーバーラーニングとは何か、そしてどのように行なうのかを説明します。
オーバーラーニングとは何か?
アメリカ心理学会(American Psychological Association、APA)の定義によれば、オーバーラーニングとは「個人が、その課題を期待される程度に知っていたり実行できたりするレベルを超えて練習を継続する」ことを言います、 APAによれば、利点には"時間の経過とともに学習の持続性が増すこと、あるいはより記憶を長く保持することができる 点"が含まれます。 つまり、あるタスクや知識を通常必要とされる水準を超えて練習し続けることで、その知識やスキルをより長期間保持しやすくすることを指します。 要するに、オーバーラーニングは、何かを十分に理解したと確信しても、それを学習し続けること。何かを記憶できたからと言って、学習や復習をやめないでください。代わりに、それを脳の中にさらに深く刻み込むための学習や復習を行なうのです。 1890年代に記憶に関する研究を行ったヘルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus)は、エビングハウス遺忘曲線を提唱した研究者です。 彼は時間の経過とともに記憶が減少することを明らかにしました(これはよく遺忘曲線と呼ばれています)。 彼によれば、オーバーラーニングは、100%の正確さで思い出せるポイントを過ぎても、何かを繰り返し練習し続けることで起こるとされています。 思い出すには努力が必要です。オーバーラーニングの目標は、長期記憶から労力をかけずに情報を引き出し、ワーキングメモリーのスペースを空けることなのです。
オーバーラーニングを行なう方法
学習の際は、すでに知っている材料を頭から復習してください。 たとえば、Leitner法を使用する場合、特定の日に割り当てられたすべてのフラッシュカードを復習してください。 前回正解したからといってスキップしたい気持ちになっても、必ず復習するのが大事。既知の材料を繰り返し復習することが、オーバーラーニングの鍵です。 この方法を使うと、長期記憶に確実に格納することができ、最終的には努力なく情報を思い出す能力を獲得できます。 スケジュールに復習時間を組み込むことで、定期的に既知の情報を復習し、忘れることはありません。これは知識やスキルの持続的な向上に役立ちます。 Source:American Psychological Association, etoncollege
ライフハッカー・ジャパン編集部