車の運転中、不注意で「電柱」に擦ってしまった! ケガ人がいなければ「警察」は呼ばなくていい? 正しい対処法を解説
運転中の不注意で電柱などに車を擦ってしまうことは、誰にでも起こりうる事故でしょう。「電柱」や「ガードレール」など公共物の場合、相手の顔が見えない分、対処方法が分からず、不安になる人も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では、電柱に車を擦った場合に取るべき対処法や自動車保険について解説していきます。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
「当て逃げ」は絶対にやってはいけない
結論ですが、事故を起こし、けが人がいないからといってそのまま立ち去る行為は絶対にやってはいけません。理由は「当て逃げ」と見なされるからです。「当て逃げ」は違反点数が付与されるだけでなく、罰金や免許停止になる可能性もあります。 例えば、交通事故による違反点数には2点加算される安全運転義務違反がありますが、「当て逃げ」をした場合は追加で5点が加算されるため、合計で7点もの違反点数が1度に科されます。この場合、免許停止の対象となるため、「当て逃げ」には大きなリスクが伴います。 ■公共物への物損事故は行政責任や刑事責任には該当しない しかし、適切な対応をすれば物損事故として処理されるため、行政的な責任や刑事責任を問われることはありません。そのため、すぐに警察に連絡し適切な報告を行うことが大事です。
車を電柱に擦った際の正しい対処法
車を電柱に擦った際の正しい手順は以下の通りです。 1.警察に連絡をする 2.保険会社に連絡をする 3.事故の状況を記録する ■警察に連絡をする 車を電柱に擦ってしまった場合、けが人がいなくても警察へ連絡するようにしましょう。公共物を破損した場合も「物損事故」に該当します。交通事故を起こした際、警察へ連絡することは道路交通法72条にも定められています。 警察の到着を待つ間、二次被害が生じないよう迷惑のかからない場所へ車を止めて待機しましょう。 ■保険会社に連絡をする 任意保険に加入している場合は、保険会社へ物損事故をおこした旨の連絡をしましょう。自ら申し出なければ補償の処理が行われることはありません。 保険会社へ速やかに連絡を行い今後の指示を仰ぎましょう。 加入している保険によっては「電柱の補修代のみ」補償される、または「電柱の補修代+自身の車の修理代の両方」が補償される場合が想定されます。詳しくは後ほど解説します。 ■事故の状況を記録する 1.スマホで撮影 2.メモに記録 スマートフォンなどで電柱や車の損傷状況を撮影しておきましょう。後の手続きで「ここまで損傷させた覚えはない」など認識の相違を防ぐためです。ほかにも事故を起こした日時や時間、場所をメモして残しておくと、警察や保険会社へ報告を求められた際に役立ちます。
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