神戸マツダ、整備専門学校を2026年4月開校 業界を担う「人財」育成
神戸マツダ(橋本覚社長)は8日、自動車整備の専門学校を2026年4月に開校すると発表した。トヨタ自動車や日産自動車、ホンダといった大手自動車メーカーが運営する整備学校はあるが、ディーラーが運営母体になるのは珍しい。橋本社長は「整備士という必要不可欠な職業の魅力を若い世代に伝え、技術と人間力を備えた整備士を育成することも私たちの使命だ」と語った。 神戸マツダ本社に隣接した用地に学校を作り、2年課程の「自動車整備科」を設ける。学校法人名は「5HAPPY」、学校名は「マツダ自動車整備専門学校神戸」と名付け、法人の理事長には橋本社長が、校長にはロードスターの開発責任者を務めた山本修弘氏(現・神戸マツダのアドバイザー)が就く。 学校法人名は、同社のパーパス(会社の存在意義)である「みんなに寄り添い、付加価値を提供する」〝5HAPPY〟(ファイブハッピー)にちなんだ。学校名の略称は、「Mazda Automobile Service Technical College Kobe」の頭文字をとって「MASTeC(マステック)神戸」とする。 マステック神戸の学びの3本柱として「マツダ特化型カリキュラム」「自立型人間の育成」「神戸マツダの寄り添う支援」を挙げた。マツダ提携の整備専門学校として、ロータリーエンジンなどの高度な技術力を学ぶ。神戸マツダに隣接する立地を生かし、実践的スキルを学べる体験型授業も用意したり、現役の整備士が講師を務めたりする。 卒業後の進路は「メーカーに関係なく、整備業界を担う〝人財〟になってほしい」(橋本理事長)との思いから、自社や他府県のマツダディーラーだけではなく、他銘柄のディーラー、整備専業者への就職など幅広い選択肢を用意する意向だ。26年4月の開校に向け、兵庫県内をはじめ、全国の高校などを対象に第一期生の募集活動を始める。