注目俳優・戸塚純貴、年明けは“二股浮気男”役 淡い初恋の記憶「愛の正拳突きをやっていました」
テレ朝『ホンノウスイッチ』で新キャラに燃える
俳優・戸塚純貴が上昇気流に乗っている。2025年はテレビ朝日系連続ドラマ『ホンノウスイッチ』(1月11日スタート、土曜午後11時)で幕開けし、葵わかな演じるヒロインの元カレで“二股浮気男”という新たなキャラクターに挑む。戸塚といえば、23年の日本テレビ系ドラマ『だが、情熱はある』の春日俊彰役、翌24年度前期のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で主要キャスト・轟太一の好演などは記憶に新しく、その芝居巧者ぶりは目を見張る。10年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で理想の恋人賞を受賞して芸能界入りし、11年に俳優デビューした。年々、役の幅を広げ「お芝居が年々好きになっている」と語る戸塚の今に迫った。(取材・文=幸田彩華) 【写真】戸塚純貴のインタビュー別カット 『ホンノウスイッチ』は、累計78万部を突破(紙&電子)した人気同名漫画(講談社「comic tint」所載)が原作の“幼なじみの恋”をテーマにしたラブストーリーで、Travis Japanの宮近海斗と葵わかながダブル主演を務める。戸塚は、葵演じるヒロイン・小和と同じゲーム会社「マニフィックゲーム」に勤める吉田総介役で、小和の元恋人でありながら、他の女性とも交際していた“二股浮気男”という役どころだ。 演じる際に意識している点について尋ねると、「クールな役柄で、格好つけているように見えようが、本人は気にしていないタイプだと思っています」とキャラクターを分析し、「ストーリーの前半では内面が見えないよう、チャラくて、嫌な男だと思われるように演じたい」と気合十分。続けて、「後半になると見え方が変わると思います」とストーリーの進展に伴う役柄の変化にも言及した。 ドラマは“幼なじみの恋”がテーマ。戸塚自身の初恋は幼児園時代で、当時空手をしていた強い女の子だったという。「ちょっかいを出したり、空手ごっこをしたりしましたが、全く勝てなかった。“愛の正拳突き”をやっていました」と淡い思い出を打ち明けた。 また、自身のゲーム体験について聞くと、ゲーム好きの一面を明かし「12時間ゲームに没頭することもあります」とその熱中ぶりを明かす。お気に入りのゲーム機の機能に感動したこともあるそうで、「好きな人にはたまらなかった」とうれしそうに語った。 ちなみに、タイトルに関連し日常での“ホンノウスイッチ”を尋ねると、「歩いてる人とか、すごく見ちゃうので怪しまれます(笑)。『何見てんの?』っていう顔で見られるくらい」と人物観察するといい、「マネジャーと車で移動していても、どういう顔で運転してんのかなとか。無意識に見ちゃいます」と素顔を垣間みせた。 新たな役柄に燃える戸塚。近年の活躍は目覚ましく、次々に印象深い役柄を演じている。23年は人気マンガを初ドラマ化した『かりあげクン』(BS松竹東急)に主演したほか、同年の日本テレビ系ドラマ『だが、情熱はある』で春日俊彰役に扮し注目された。翌24年度前期のNHK連続テレビ小説『虎に翼』ではヒロイン寅子の同級生・轟太一を好演し、SNSで「#俺たちの轟」と表記される人気ぶり。その勢いは止まらないようだ。今年、芸能生活15年目に突入する。 「お芝居が年々好きになっています。年を重ねるごとにできる役も増えてきました」と語り、演技への情熱が一層高まっている様子。「年齢を重ねることで、(演じる役の)会社での役職、立場が変わることもあるので、説得力を持たせる必要性を感じています。そのためには自分の人生を大切にしないといけないなって。その姿勢がお芝居に出ると思っています。体に気をつけながら頑張りたいです」 常に謙虚に真摯に取り組むからこそ、見る者の心を惹きつけてやまないのだろう。終始笑顔で飾らない一面も見せてくれた戸塚。今後の活躍にますます期待が高まる。 □戸塚純貴(とづか・じゅんき) 1992年7月22日、岩手県生まれ。2010年ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにて理想の恋人賞を受賞し、芸能界入り。フジテレビ系ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』で俳優デビューした。ほか、主な出演ドラマはテレビ朝日系『仮面ライダーウィザード』(12年)、映画『風切羽 かざきりば』(13年)で初主演、テレビ東京系『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(16年)、映画『銀魂』シリーズ(17年、18年)ほか、福田雄一監督作品にたびたび起用されている。24年度前期のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で朝ドラ初出演を飾った。趣味はサウナや温泉巡り、バイクの整備、ゲーム。身長172センチ。
幸田彩華