嵐・櫻井翔 小倉智昭さんとの思い出を語る「僕たちが階段を昇って行く様子を近くでずっと見守って下さっていました」
嵐の櫻井翔(42)が10日、テレビキャスターでタレント、小倉智昭さん(享年77)の訃報を受けて、グループを代表し、長文コメントを寄せた。以下全文。 ◇ コメントを書くと、小倉さんが旅立ってしまったことを認めてしまう気がして、そんなことに自分が耐えられるのかが分からず書くことを避けようと思ったのですが、あんなにお世話になったのに、僕たちの関係がなかったかのようになってしまうことも避けたいので書き始めています。長文になると思いますが、ご容赦ください。 小倉さんとの出会いは2006年。日本テレビの〝嵐の宿題くん〟です。 NEWS ZEROのオンエアが終わると、数分後には小倉さんの声が響きます。 「嵐の宿題くん、始まるよー!」 24:00頃からスタートする、いわゆる深夜番組でした。 初めてドーム公演をしたのが2007年なので、その前からのお付き合いになります。 その後のドームツアー、そして国立競技場でのコンサートと、僕たちが階段を昇って行く様子を近くでずっと見守って下さっていました。 2008年。北京オリンピックのあった年に行った初めての国立競技場でのコンサートには、五輪取材を重ねて来られた小倉さんにVTR出演もして頂いています。 お会いする前は、〝少し怖いおじさん〟かと思っていましたが、実際はそんなことはなく…。 メンバーが親しみを込めて「オグさん!」と呼び始めた時も、ニコニコと微笑んでらっしゃいました。 というか、僕たちを見る時はいつもニコニコと微笑んでいました。 「バカだなーお前ら」 なんて言いながら。 この声、いまでもすぐに、そのままに蘇ってきます。 誕生日には、20代の自分には分不相応な腕時計を頂きました。 毎年大変なものをくださるので、遠慮するつもりで「お酒を覚え始めたので、美味しいお酒を飲んでみたいです」なんて言った年には、溢れんばかりの量の高級グラスを下さってひっくり返ったこともありました。 東京オリンピックの取材の時には、オグさんに頂いた大きな双眼鏡を毎日毎日カバンに入れて、取材へ向かっていました。国立競技場での取材の時に大変重宝しました。