「9番のプレーを身につける必要がある」マドリーでフィットしきれていないエムバペに、同胞の先輩アンリ&ベンゼマが指摘と激励!「左サイドでプレーすることは忘れなければならない」
「キリアンはCFではない。代表でもCFでは良いパフォーマンスは発揮できていない」
また、サッカー専門サイト『90min』は、「スター選手揃いのマドリーにエムバペが加わるのは正しい決断だったかもしれないが、現時点では多くの選手が自分の能力を生かせないポジションに押し込まれている」として、昨季は得点力を発揮し、加入1年目にしてMVP級の活躍を見せたジュード・ベンリンガムが幾度もポジションを変え、さらに頻繁な交代を強いられる中で、まだ1得点も記録できていない状況も、エムバペ加入の悪影響のひとつに挙げた。 これについては、フランス代表のレジェンドであるティエリ・アンリ氏が米国の放送局『CBS Sports』で、「9番のポジションにいるエムバペが本来するべきプレー(裏に走ってラインを破るなどの動き)を、ベリンガムが代わりに行なっているため、攻撃の役割が少し混乱していると感じる。そして、エムバペがこのような役割を好んでいるかどうかは疑わしい」との見解を示している。 その上で同氏は「レ・ブルー」の後輩に対して、「9番としてのプレーや、相手DFラインの裏に走るという姿勢を身につけなければならない。彼は成長するし、今以上に悪くなることはない。ディディエ・ドログバのようにボールをキープしろとは言わないし、ボールを持って全選手を抜き去れと言っているわけでもない。チームが攻撃を仕掛ける時、裏に抜ける動きを見せるのがベリンガムだけという状況はいただけない」と提言した。 同じく元フランス代表で、マドリーでは多くのタイトル獲得に貢献し、バロンドールも受賞したカリム・ベンゼマ(現アル・イテハド)もスペインのサッカー討論番組『EL CHIRINGUITO DE JUGONES』でエムバペに言及している。 「キリアンはCFではない。代表でもCFとしてプレーした場合、良いパフォーマンスは発揮できていない。それが彼のポジションではないからだ。しかし、マドリーの左サイドにはヴィニシウスがいて、彼はキリアンと同じレベルにあるから、CFや右サイドに移すことはできない。実際、左サイトで毎試合、違いを生み出している。これは問題だ」 このように、後輩のポジションについて厳しく指摘したベンゼマは、「キリアンは諦めてはならない。ヴィニシウスがポジションを変えることはないだろう。彼は今、世界最高の選手だ。キリアンは自分が今、自分の役割が9番であることを受け入れ、左サイドでプレーすることは忘れなければならない」と訴えた。 構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】
- スペイン2強の力関係が逆転! メッシが去るのを15年以上待ち→エムバペ獲得で今後10年安泰かと思った矢先に→天才ヤマルが台頭…「マドリーの上層部にとってはまさに悪夢だ」
- 今シーズン無得点のベリンガムの起用法巡り、マドリーのアンチェロッティ監督に逆風…「ペレス会長に『ノー』と言えなかったことを彼は後悔し、内心毒ついていることだろう」
- 「リーガに恋人がいる」マドリーFWエンドリッキ、今冬にスペイン国内でレンタル移籍か。18歳の神童を欲しがるクラブは?「ペレス会長との親密な関係を利用して…」
- マドリーは冬に動くのか? 1月の移籍市場オープンに向けてアレクサンダー=アーノルドやラポルトらの獲得の噂が上がる一方で、今回も「冬は動かない」というポリシーを守る説も…
- クラシコのスキャンダラスな敗北でマドリーを覆っていた問題点が浮き彫りに!「エムバペの個性を輝かせるために、ベリンガムの攻撃力を犠牲にするのは間違いだ」