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ヨーロッパの株式はトランプ候補の勝利を織り込み済みだとバークレイズは述べている。 ヨーロッパの輸出業者は春以降、市場全体を15％下回っているという。 【全画像をみる】欧州市場はトランプ勝利を織り込んでいる…輸出関連株が低迷 バークレイズによると、これは投資家らがトランプ候補の関税案に備えた結果だという。 アメリカ大統領選まで残り1週間余りとなり、ヨーロッパの株式はすでにドナルド・トランプ（Donald Trump）前大統領の勝利を織り込んでいるとバークレイズ（Barclays）は述べた。 同社によると、関税の影響を最も受けやすいヨーロッパの主要輸出事業者は春の始め以降、ベンチマークであるストックス欧州600指数（Stoxx Europe 600）を15％も下回っている。 バークレイズによると、これは投資家がトランプ候補の勝利を予想し、彼の関税政策案に先手を打って備えている状況を反映しているという。関税政策はトランプ候補の公約の柱となっている。 「関税に対する懸念が欧州株の年初来の相対的なパフォーマンスの足かせになっている」とエマニュエル・カウ（Emmanuel Cau）率いるバークレイズのアナリストは、10月23日に書いている。 「本格的な貿易戦争が起こった場合、EPS（1株当たり純利益）の成長率を最大1桁台後半まで引き下げる可能性があり、ドイツ、イタリア、資本財、自動車、飲料、テクノロジー、化学製品などが最もリスクにさらされることになるだろう」 バークレイズは、2018年以降、生産拠点をアメリカに移転したヨーロッパ企業もあることを指摘し、トランプ候補が当選した場合に、このことが市場全体への貿易政策の影響を限定する可能性もあると述べた。だがその場合でも副作用の心配はある。 「成長率の低下とインフレ率の上昇（つまりスタグフレーション）による2次的な影響は、特に報復措置や貿易戦争となった場合、厳しさを増す可能性がある」とバークレイズは述べている。