「野党一本化なら、もっと負けていた」 自民党「裏金議員」、何が明暗を分けたのか
「元々選挙に強い人が勝ったという側面」
もっとも、丸川氏や裏金問題で無所属になった東京11区の下村博文元文科相(70)らは、立憲民主党など複数の野党候補が競合する中でも、落選している。その背景には、元々、野党が強い都市部の選挙区といったような別の事情もあるかもしれない。報道によると、野党が競合した選挙区における野党の勝率は、約5割に達していた。 政治アナリストの伊藤惇夫さんは10月28日、J-CASTニュースの取材に対し、「野党が一本化できていれば、もっと負けていただろう」との見方を示しながらも、こう述べた。 「裏金議員の中で明暗が分かれたのは、元々選挙に強い人が勝ったという側面があります。萩生田さんは、地元の地盤を固めて公明党のバックアップを受けていますし、平沢さんは、こまめに地元を回っていて、地盤は盤石ですね」 野党共闘については、元々無理があったとの見方を示した。 「維新は、自民党に近いので、立憲民主党と組むことはないでしょう。立憲民主党も、共産党と協力したときよりも勝っています。共闘を求めるのは、ないものねだりではないですか」 (J-CASTニュース編集部 野口博之)