中谷潤人、新愛称「ビッグバン」披露後初の試合 28戦全勝のクエジャルに〝ビッグバンパンチ〟決める
プロボクシング興行「Prime Video Boxing11」が来年2月24日に東京・有明アリーナで行われると27日、主催の帝拳ジムが発表した。WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=が、同級6位のダビド・クエジャル(23)=メキシコ=と3度目の防衛戦を闘う。自ら命名した新愛称「ビッグバン」披露後初の試合で〝ビッグバンパンチ〟を決め、一撃で世界中に新愛称を定着させることを誓った。 【写真】Prime Video Boxing 11」発表会見でフォトセッションに臨む中谷潤人 東京・文京区の東京ドームホテルで行われた会見にスーツ姿で出席した中谷は、4戦連続のKO勝利へ強い意欲を見せた。 「ノックアウトは練習からすごく意識している部分。そういった場面をお見せできるように頑張っていきたい」 10月14日に有明アリーナで、同級1位だったペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回TKO勝ちし、2度目の防衛を果たした。クエジャルは中谷がWBO世界スーパーフライ級王者だった昨年9月の防衛戦時の対戦相手候補にも挙がっており、前戦の交渉時にも対戦オファーを出したが断られていた。プロ28戦全勝(18KO)の強打者について中谷は「全勝の選手なので、何か特別なものを持っていると思って、しっかり対策をして整えていきたい」と警戒した。 今月15日に放送されたテレビ番組に出演した際、自ら命名した新愛称「ビッグバン」が披露された。これまでは「愛の拳士」や「ネクストモンスター」などが主な愛称として使われていた。しかし、「愛の拳士」は日本語で海外では浸透しにくく、「ネクストモンスター」は4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=の愛称「モンスター」ありきのものだったため、中谷と番組スタッフが複数の候補を出し、最終的には中谷が提案した「ビッグバン」が採用された。 改めて新愛称に込めた思いを「『爆発的なパンチで倒していきたい』っていう思いです」と説明。「新しく『ビッグバン』っていうニックネームをつけていただいた。『愛の拳士』っていうニックネームもあったんですけど、そこはテーマとして持って、愛の力でビッグバンを見せられるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。 主要4団体の世界王座を日本選手4人が独占し、盛り上がりを見せるバンタム級で王座統一戦を望んでいるが、各陣営の思惑などにより今回も防衛戦となった。「決めていただいた相手にしっかり勝っていくっていうことに今は集中していますし、その延長線上で統一戦につながっていくかなと思っているので、引き続き、このバンタム級で高いパフォーマンスを発揮していきたい。統一戦が早く決まってくれれば、ありがたいなっていう気持ちです」と目の前の試合に集中した。