23歳日本人が独2位の「172回」 1年目で圧倒スタッツ…指揮官も仰天「世界的に最高の選手に」
佐野海舟がドイツで名をとどろかせている
ドイツ1部マインツのMF佐野海舟が持ち前のデュエルの強さを生かし、海外挑戦1年目ながらチームの中心選手となっている。そのポテンシャルはブンデスリーガの枠を超え、世界レベルだと指揮官も太鼓判を押している。 【動画】「バケモンじゃん」 MF佐野海舟が披露した“2連続タックル” 佐野は今夏にJ1鹿島アントラーズからマインツに完全移籍し、ここまでリーグ戦全15試合に先発出場。そのうち13試合はフル出場で5位と好調のチームを支えている。 ドイツ紙「SRW」は「佐野はマインツの中盤で初めから不可欠な存在となった。今シーズン全ての試合で先発し、フル出場しなかったのは2試合だけ」とすでに替えの利かない選手として23歳のMFを絶賛。「デュエルの面ではリーグトップ3に入る選手であり、中盤を安定させている」と評した。15試合を終えた時点で佐野のデュエル勝利数は172回で、ドイツ代表MFフロリアン・ビルツ(207回)に次ぐ堂々のリーグ2位だ。 加入1年目の佐野がフィットした理由については「決定的な要因はMFナディエム・アミリとの相性の良さ」が挙げられている。「初めは言葉の壁があったが(佐野がドイツ語も英語も話せなかった)、今では素晴らしい連係がある。アミリが創造性、佐野が安定感をもたらすことでマインツのレベルを引き上げた」とコンビとしての強力さも特筆されている。 そしてマインツを率いるボー・ヘンリクセン監督は「彼はあのポジションでブンデスリーガだけでなく、世界的にも最高の選手の一人になれる」とのその大きなポテンシャルを認めていた。かつて日本代表MF遠藤航(現リバプール)がブンデスリーガのデュエル王として名を馳せ、ステップアップを果たしたが、佐野もその足跡をたどることになるのだろうか。
FOOTBALL ZONE編集部