【新日本】王者ザック・セイバーJr.貫禄V3 海野翔太下しリコシェ戦へ「新たな歴史を作る大切な試合になる」
新日本プロレス4日の東京ドーム大会で、IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.(37)が海野翔太(27)を下し、V3に成功。5日の東京ドーム大会でAEWのリコシェ(36)とのV4戦を行うことが決まった。 【写真】TMDKのメンバーと勝利を喜ぶザック 序盤から丁寧に関節をせめていくザックだが、素早く動く海野を前に苦戦を強いられる。それでも要所で手首、指、ヒジと左腕のさまざまな関節を痛めつけて反撃。だが、気迫を前面に押し出す海野から、ロープの反動を利用したDDTでエプロンに脳天から突き刺されるなど、首にダメージを蓄積させられた。 なりふり構わぬ挑戦者からはラフ攻撃も交えた攻撃を受け、ブーイングが発生する場面も…。その後、試合は両者の意地が交錯し、一進一退の攻防となった。そんな中、ザックは飛び付き腕十字から関節技地獄に引き込み、腕固めを経由して三角絞めで捕まえるなど追い込んだ。 中盤にはエルボー合戦などスタミナを奪い合う激闘となり、ザックドライバーで叩きつけたかと思えば、変型のデスライダーを返される。それでも一瞬のスキを突いて海野の古傷・左脚をとらえ、ヒザ十字固めから裏足4の字固めに移行。海野からは最後の反撃とばかりに、雪崩式ダブルアームスープレックスなど猛攻を受けたが、これを受け切ると、強烈なビンタを放って動きを止めた。 ここからペースをつかんでセイバードライバーからゴッチ式パイルドライバーとつなぎ、最後は足を4の字にたたんでから叩きつける変型のザックドライバーで海野をマットに叩きつけ、3カウントを奪った。 43分を超える激闘を終え、マイクを持ったザックは「勝ちました! 翔太、まだまだエースではないけど、ここまでおいで。がんばって」と挑戦者に言葉を送る。さらに観客に「みなさん、どうですか。あけましておめでとうございます。明日も楽しんで! 今年の中心はTMDK!」と呼びかけて大歓声を浴びた。 その後、コメントスペースでザックは「よかったね。初めてドームのメインの試合。よかった。でも、まだまだ」と日本語でコメント。続けてリコシェ戦に向け「新日本が一番であることを、明日の試合でも証明したいと思う。IWGP世界ヘビーを東京ドームで2日連続で防衛した選手は日本人でも外国人選手でもいない。だから明日は新日本の新たな歴史を作る大切な試合になると思う」と意気込んだ。
東スポWEB