日本海側はぐずついた天気続く 週末は今季一番強い寒気流入 西日本でも初雪か
冬が始まった。気象庁は12月から2月の間を「冬」と定めている。関東など太平洋側では暖かい日ざしが届いているため、まだ冬が始まった実感はないだろう。一方、日本海側では天気がぐずついていて、この先も冬らしいスッキリしない空模様が続く。週末は強い寒気が流れ込み、西日本でも初雪の可能性があるなど、一気に冬らしくなりそうだ。
日本海側 雨や雪が降りやすい
2日(月)は寒気の流れ込みが弱まり、全国的に晴れ間の出る所が多い。ただ、日本海側では低気圧や前線が近づくため、晴れが長続きしない。北日本の日本海側では次第に雲の範囲が広がり、夜遅くから雨が降り出し、北海道の一部で雪となる予想。
3日(火)の午前中は北陸も雨雲がかかる。前線が通過する際、各地で大気の状態が不安定となり、雷雨になる所も。その先は冬型の気圧配置となるため、しばらく日本海側では雨や雪の降りやすい状態が続きそうだ。
次の週末は強い寒気 西日本も雪
7日(土)頃から寒気が入り始め、8日(日)は西日本の日本海側にも、上空1500m付近にマイナス6℃の強い寒気が流れ込む。このマイナス6℃は、平地で雪が降る目安とされる数字で、西日本まで流れ込むのは今季初めてだ。週間予報でも、松江・鳥取・豊岡・彦根などに雪マークが付いてきた。西日本の日本海側は週末、平地でも雪が降るかもしれない。 北陸や北日本の日本海側では、より強い寒気が流入するため、週末にかけて大雪のおそれがある。平地でも積雪が増加する可能性があり、車の運転などに注意が必要だ。
全国的に 日に日に気温ダウン
週末にかけて寒気の流れ込みが強まるため、全国的に気温は右肩下がりになっていく。関東~西日本はここ数日、15℃を超えて暖かい日が続いていたが、週の後半は15℃に届かない所が多くなる。東京では3日(火)に最高気温が19℃まで上がるが、8日(日)は13℃予想。日本海側ほどこの寒暖差が大きく、福岡では2日(月)が20℃に対し、8日(日)は10℃予想と一気に真冬並みの寒さに。今週は寒暖差で体調を崩さないよう、気を付けたい。 (気象予報士・小林雅美)