「繁華街から徒歩10分…なのに静かで治安よし!」「荒川そばだけど、今は水害の心配もほぼない」…。23区でも屈指の穴場・岩淵は“住むとちょっといい街”だ
これが北本通りを渡ってこちら側(赤羽駅周辺)だと、シングルタイプで8万5000円くらいから、ファミリータイプだと20万円くらいからのご紹介になると思います」 長く地域を見てきた西野代表は次のように続ける。 「荒川沿いは水の被害が怖いと、昔の人は言いますが、今ではそうした心配もかなり少なくなっています。私が子どもの頃は、家の軒下に小舟が吊ってあった。大水が出たときはそれに乗って逃げるんです。幸い、私自身はそうした被害の経験はないですけどね」
■小学校のクラスも増えている 赤羽、岩淵町は、最近徐々に人気が高まっているらしい。新しく移り住む住民も増えているとのこと。 「うちの目の前にある赤羽小学校は、10年くらい前は一学年1クラスだったりしたけど、今では4クラスに増えていますよ。若いファミリー層が増えているおかげです。 あとね、これは地域の自慢のひとつだけど、このあたり一帯は、実はいろんな意味で災害に強いんです。岩淵水門や堤防のおかげで水害はなくなっているし、2011年の震災のときにも、計画停電はなかった。
どうしてか、定かなことはわからないけど、近くに陸上自衛隊の十条駐屯地(北区十条台1-5-70)があるからとも言われています。赤羽駅周りも昔に比べて治安は良くなっているし、今後はもっと人気が出ると思いますね」(西野氏) あまり知られていないけど、岩淵町という街は東京の歴史そのものだと感じた。 歴史を知ると、それまで見過ごしていた魅力に気づくことができる。ただただ静かな街に見える岩淵町も、実は隠れた「ちょっといい」ところのある場所なのである。
末並 俊司 :ライター