週末見たい展覧会5選。三菱一号館美術館の再開館記念展、李禹煥の個展、「貝類展」など【11月第4週】
【東京】「三菱一号館美術館 再開館記念 『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」(三菱一号館美術館)
設備メンテナンスのために、2023年4月から長期休館していた三菱一号館美術館が再開館。リニューアル記念の展覧会として、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カルの展覧会が開催されている。同館のコレクションの核をなすロートレックの作品と、2020年に同館と協働する予定だったカルの作品を、カルが提示した「不在」というテーマのもとで紹介する。ロートレックの作品は、ポスターや版画作品、版画集など約130点を展示。カルの作品はテキストや写真を組み合わせた代表的なシリーズの数々を見ることができる。レポートを公開中。 会場:三菱一号館美術館 会期:11月23日~2025年1月26日
【東京】「UNSOLD UNSOLD」(ギャラリー小柳)
杉本博司、ソフィ・カル、青柳龍太の3人による展覧会。2014年11月にギャラリー小柳で開催された「UNSOLD」展を再現する展示となる。「UNSOLD」展では、3人のアーティストが蚤の市に出品して売れ残った品々を展示し、「UNSOLD」というインスタレーション作品として売りに出したが、それも売れ残りとなった。本展では、その「UNSOLD」を「UNSOLD UNSOLD(売れ残りの売れ残り)」として再び販売する。 会場:ギャラリー小柳 会期:11月21日~12月14日
【東京】福永大介「醗酵される時間」(小山登美夫ギャラリー六本木)
1981年に生まれ、東京を拠点に活動するアーティストの福永大介。初期から路地裏やバックヤードなどに惹かれ、モップ、タイヤ、バイクシートといった忘れられがちなものに独特な存在性を見出してきた。「はたらきびと」が休憩している様を描いた作品を発表した2020年の個展に続き、小山登美夫ギャラリーでは4年ぶりの個展となる本展。引き続きはたらく人物を主題としながら、さらに世界観が醸成された新作ペインティングを発表する。 会場:小山登美夫ギャラリー六本木 会期:11月16日~12月14日
【東京】「貝類展:人はなぜ貝に魅せられるのか」(国立科学博物館)
多くの貝塚に示されるように、先史時代から人類の生活を支えてきた貝類。現代においても様々なかたちで人々の生活や文化を彩り続けており、それは無脊椎動物の1グループである貝類の生物学的な特性や多様性と関係している。本展では、貝類の多様性とその成り立ちや、先史時代から現代までの人類の生活や文化と貝類の長い歴史、生物コレクションとしての貝殻、そして現在の地球環境と貝類への影響など、多角的な視点で貝と人間の関わりを考察する。 会場:国立科学博物館 会期:11月26日~2025年3月2日
【神奈川】「李禹煥 合間の遊作」(カスヤの森現代美術館)
2022年に国立新美術館と兵庫県立美術館で50年以上におよぶ活動を辿る回顧展が行われた李禹煥。本展では、2009年に李の展示室を開設したカスヤの森現代美術館で初めて行われる同作家の企画展。日本とフランスにアトリエを構え、国内外での展覧会準備や制作で多忙な日々を過ごす束の間、思いつくままに自由に制作された作品を中心に、普段の展覧会では見られない遊び心を感じさせる多様な展示を予定している。また本展の開催にあわせて、新作の立体作品が常設展示室に設置される。 会場:カスヤの森現代美術館 会期:11月23日~2025年2月23日
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