このクルマが欲しい! カーマニアが選んだ珠玉の10選(値段に関係なく……)【オートモビルカウンシル2024】
もし、お金に糸目をつけず好きなクルマが買えるとしたら、何を選ぶか? モータージャーナリストの原アキラが「オートモビルカウンシル2024」の会場で妄想した。 【写真】カーマニアが選んだ、いま欲しいクルマ10台を見る!(全15枚)
いま欲しいクルマ10選
数々のヴィンテージカーが展示・販売された自動車イベント「オートモービルカウンシル2024」(4月12日~14日)。会場をぐるりと一回して、あくまで筆者個人の視点でシンプルに「あっ、これ欲しい!」と思わせてくれたクルマを10台ほど挙げてみたい(目の超えたファンの方には、いろいろなご意見があるとは思いますが……)。
01. BMW 3.0CS
トップは東京・目黒の専門店「WANNA DRIVE」ブースに展示されていた1972年製「BMW 3.0CS」。E9のコードネームを持つ流麗な2ドアクーペボデイはカルマン社が手がけたもので、展示車は薄いクリーム色の外装にブラックのレザー内装というシンプルなしつらえ。エンジンはもちろん3.0Lのシルキーシックス(直列6気筒)だ。逆スラントのグリルに丸目4灯式のヘッドライトとキドニーグリルを配した顔つきや、細いピラーと広いグラスエリアで構成された小ぶりなキャビンの造形は見事。価格は1,280万円となっていた。
02. フォルクスワーゲン 初代ゴルフ
次は、VWゴルフ誕生50周年のブースに展示されていた1980年製の初代「ゴルフ」。ビートルの後継モデルとして1974年に誕生した初代ゴルフは、横置き4気筒FWDという新しい形式だけでなく、ジウジアーロがデザインした四角いハッチバックボディやシンプルな丸目2灯式ヘッドライトの顔など、その出来栄えは今見ても新鮮。水色のボディカラーもよく似合っている。筆者の所有車は、より実用的になった2代目の「ゴルフⅡ」だけれども、純粋なクルマの形としての魅力が詰め込まれた初代にはいまだに憧れる。
03. フェラーリ 365GT/4BB
1970年代初頭のスーパーカーブームを牽引したのが、フェラーリ「365GT/4BB」とランボルキーニ「カウンタック」であるのは誰もが認めるところ。当然筆者も憧れた2台だ。レオナルド・フィオラヴァンティによる美しいボディの365GT/4BB。BBのニックネームは、マラネッロとしては映画スターのブリジット・バルドーの頭文字としたかった(その美しいボディから?)ようだが、公式には「ベルリネッタ・ボクサー」を意味すると説明されている。「WANNA DRIVE」ブースの赤い365GT/4BBは珍しい英国仕様の右ハンドルで、価格は9580万円となっていた。