このクルマが欲しい! カーマニアが選んだ珠玉の10選(値段に関係なく……)【オートモビルカウンシル2024】
04. ランボルギーニ カウンタック LP400
もう一方のカウンタック「LP400」は、デザイナーのマルチェッロ・ガンディーニの追悼として急遽展示されていたもの。彼の名声を不動にしたのが、1974年に登場した未来的でシンプルなこのデザインだった。ウェッジシェイプのモノフォルムデザインはそれ以降のランボルギーニ車が採用し続け、最新型のスーパーPHEV「レヴエルト」まで引き継がれているのはご存知の通りだ。
05. ランボルギーニ エスパーダ
しかしスーパーカーにも実用性を求める筆者が最も好きなのは、同じ展示コーナーに置かれていたランボルギーニ「エスパーダ」なのだ。創業者のフェルッチョ・ランボルギーニが画期的な4シーターGTを生み出したい、として設計をジャン・パオロ・ダラーラ、デザインをガンディーニに託して(ミウラを作り上げたコンビだ)誕生したのが「世界一速い4人乗り」となったこれで、フロントにV12エンジンを搭載する傑作だ。
06. シボレー コルベット スティングレイ
欧州車が続いたので、次はアメ車から。これはもうシボレー「コルベット スティングレイ」に限る。アメリカンヘリテージコーナーに展示されたシルバーボディのスティングレイは、最も人気が高い第2世代初期の1963年式で、リアウインドウが2分割された「スプリットウインドウ」をもつ希少モデルだ。
07. 日産 フェアレディZ-L
日本車の白眉は、ヴィンテージ宮田自動車が展示していた1975年(昭和50年)製のS30型「フェアレディZ-L」だろう。なんと購入から48年間ずっとワンオーナーのままだったクルマで、車検を切らさず雨天未走行。実走行距離は8,300kmで、タイヤも含めて内外装はフルノーマルのまま。価格は2,000万円。
08. トヨタ S800
軽量級としては、今回ホンダSシリーズがあまり見られず、同じブースの奥に停めてあったトヨタ「S800」が良かった。パブリカと同じ空冷2気筒のエンジンも綺麗で価格は1,200万円。
09. スズキ スズライト キャリイ
さらに軽量級として目立っていたのが、広島の「オーエイプロト」が自社でレストアを行なった軽トラの「スズキ スズライト キャリイ」。営業部長の垰(たお)健悟さんによると、「メーカさんから言われたものではなく、新しい商品を開発したり、古いクルマをレストアしたりすることで、会社の技術力をアピールするための一環として制作しました」とのこと。 広島の会社なので最初はマツダの「ポーターキャブ」でやろうとしたものの、仕入れたものが綺麗すぎたため、たまたま手に入れたボロボロのスズライト・キャリィがベースになった。販売目的ではなかったので、ボディだけでなく、ゴム類やシートなど、とことん時間と費用をかけて制作した結果がこの見事な仕上がりに結びついた。垰さんは「仕入れ値の20倍ほど費用がかかってしまいました」と楽しそうに語ってくれた。