「ふてほど」でも「50-50」でもない…11月頭に発表された流行語大賞の後に生まれた「2024年の本当の流行語大賞」とは?
しかし「オールド」には伝統や歴史も感じる。取材をして裏付けをとる訓練を長年している組織はまだ利用できる価値があるはずだ。ネットに対して腰が引けてる場合なのだろうか。功罪含めて「オールドメディア」は今を考える重要な言葉なのだと思う。
前言を翻す立花氏
ちなみに「オールドメディア」という言葉の火付け役とも言える立花氏は12月12日の「週刊文春」で「なぜ斎藤氏を応援したのか」という記者の質問に対して、「当然、最初は斎藤さんを応援するってところから入らないと注目を浴びられないから」と答えている。 さらに立花氏は自死した元県民局長が「不同意性交等罪が発覚することを恐れての自殺」などと選挙ポスターなどを通じて主張していたが、「同意であると確認できた」とあっさり前言を翻している。選挙戦で何が言いっぱなしになったのか、テレビや新聞でも検証が必要ではないだろうか。 兵庫県知事選から生まれた「流行語」としてもう1つ挙げておきたい。「#さいとう元知事がんばれ」である。
「流行」は誰かによって仕掛けられるものもある
兵庫県のPR会社社長はこのハッシュタグの発信は自分が仕掛けたとnoteで告白した。SNSの勝利ではなく、SNSを仕掛けた自分の勝利という意味なのだろう。「流行」は誰かによって仕掛けられるものもある、という教訓も含めて今年の流行語にふさわしい。 ではPR会社社長による投稿について斎藤知事の代理人を務める弁護士はどう説明したか? 「盛っている部分もある」と話した。そういえば斎藤知事はパワハラ疑惑などを内部告発した元県民局長については「嘘八百」と断言した。まったく別の案件なのに斎藤氏側はいつも似たようなリアクションをせざるを得ない展開になるのが興味深い。「嘘八百」「盛っている」も今年の要注目ワードだ。 さてここからは自分の足で稼いだ流行語について報告したい。流行と言っても全国一律ではなく、ある地域のみで盛り上がる言葉もあった。10月末におこなわれた衆院選で見つけた。