「下着の色」まで……恐怖のブラック校則 「女子は必ず前髪を」「ハート禁止」も 専門家「モラハラです」【#みんなのギモン】
■「権利侵害の校則は直ちになくすべき」
小野解説委員 「下着の色を決める校則にどんな問題点があるのか、学校の教育問題などに詳しい、日本大学文理学部の末冨芳教授に聞きました」 末冨教授 「今どき古いなという感じはしますけどね。かなり、学校側もリスクを認識しておられないんだなって思います」 「それは文部科学省の生徒指導提要ですとか、今、子ども自身の権利・尊厳を実現してくださいと書いてあります。当然、子どもの権利侵害にあたる校則は直ちになくさなければならない状況にあります」 鈴江アナウンサー 「生徒の皆さん、恥ずかしい思いをしたり傷ついたりする方もいるでしょうし、意思が尊重されていないことは問題だなと思います。この校則は何のためにあるんですかね?」
■女子高校「男性の先生の前で検査を」
小野解説委員 「末冨教授も、下着の色を指定するような校則は、子どもの人権・尊厳の侵害だとはっきり指摘しています」 「さらに、全国の5697人の中高生が答えたStudyplusトレンド研究所の調べ(2023年1月)によると、香川県の女子中学生は『下着の色を異性の先生がチェックするのはおかしい』と訴えています。こういうことが行われているのかもしれません」 「同じ調査で、福岡県の女子高校生は『男性の先生がいる前で検査を行う』と明かしています」 忽滑谷こころアナウンサー 「想像するだけでゾッとします。逆に先生側もやりづらさがないのか、どんな気持ちでこの校則をチェックしているのか気になりますね」 小野解説委員 「末冨教授は、『下着のチェックは性犯罪にあたる可能性があり、先生たちもそういったリスクを背負うことになるため、直ちにやめる必要がある』と話しています」 森圭介アナウンサー 「古い価値観に基づく校則ですから、昔からあったと予想されますが、教師側が『もうちょっとこれ、やめた方がいいんじゃないか?』という話にはならなかったのかな?と思いますね。学校側はどういう認識だったんですかね?」