高級小型EV「ジェネシスGV60」がアップデート スポーティな外観を獲得
電動クロスオーバーがスポーティに進化
ジェネシスは、欧州で販売するEV「GV60」の改良型を発表した。よりスポーティな外観と新しいインテリアを獲得した。 【写真】ヒョンデの上級ブランドが展開する電動クロスオーバー【ジェネシスGV60の改良型 vs 現行型を写真で比較する】 (19枚) 最も顕著な変更点は、エクステリアのデザインだ。フロント部分では、下部のグリル周辺の通気口がより強調され、ヘッドライトにはマイクロレンズアレイ構造が採用されている。フェンダーとスカートは従来のグレーではなく、ボディカラー同色で仕上げられる。 インテリアではディスプレイ画面が改良され、インフォテインメントとインストゥルメントのセクションを分けていたベゼルが廃止された。また、画面も以前より薄くなり、スマートな見た目となった。 また、ステアリングホイールも従来の2本スポークから3本スポークに変更されている。 パワートレインなどの詳しい仕様変更についてはまだ発表されていないが、最近、GV60と関連性の高いキアEV6とヒョンデ・アイオニック5に施されたアップデートと同様の内容になると予想される。この両車には、77kWhから84kWhに容量アップした新型バッテリーが採用され、航続距離はEV6の場合で528kmから580kmに伸びた。 参考までに、現在、GV60のエントリーグレードでは、航続距離は最大516kmとなっている。四輪駆動モデルでは470km、最上位グレードでは465kmとなる。新しいバッテリーの採用により、480km以上に向上する可能性が高い。 欧州向けの改良型GV60は今夏に発売される予定だ。価格は未定だが、現在の5万8565ポンド(約1150万円)から若干上昇するものと見られる。 GV60は、ジェネシスにとって重要なEV専用モデルだ。AUTOCARの調べでは、英国におけるジェネシスの総販売台数の約3分の1を占めており、ミドルクラスのGV70に次ぐ2位である。GV70は、EVだけでなくガソリンモデルやディーゼルモデルも用意されているが、GV60はEVのみが選べる。
チャーリー・マーティン(執筆) 林汰久也(翻訳)