税理士の45歳。婚活の専門家が、キャリア女性は「マッチングアプリ」より「結婚相談」のほうがいいと推す理由とは
25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。 【データ】男性・女性の未婚率の推移、30~40代女性の結婚願望は? アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。 今回は、とあるキャリア女性の婚活ストーリーを紹介します。 【働く女性の婚活百景 ♯11】 ※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。
独身キャリア女性が結婚を躊躇してしまう理由とは
税理士のE子さんは、45歳。広めのマンションを借りて、かわいいトイプードルと一緒に暮らしています。ワインと料理が好きで、日課はヨガ。休みの日は、アロママッサージを受けたり、家にこもって大人買いしたマンガを一気読みしたりするのが楽しみというすてきな女性です。 これまでは男性と交際はしても、結婚したいと思うような人には出会ったことはありませんでした。 そんな中、2年前に、ふと思いたってマッチングアプリに登録。そこで出会った1歳下の男性とおつきあいをしています。 フリーランスで音楽関係の仕事をしている彼とは、「一緒にいると楽しくて居心地がいい」と感じているE子さん。でも、いざ結婚という未来を考えると、心のブレーキがかかってしまうのだそうです。 E子さんは、「結婚を躊躇してしまうのは、両親との関係が影響しているからでは」と自分なりに分析し、私のところへ相談に来てくれました。 両親はE子さんが高校生の頃に離婚をしました。原因は、お父さんの不倫。離婚後、E子さんがお父さんと会うことはほとんどなく、そのままお父さんは病気で亡くなってしまったそうです。 よく話を聞くと、ご両親はE子さんに愛情を注いでこられました。子どもの頃、お父さんはよく遊んでくれたし、旅行にも連れて行ってくれたそうです。離婚後も、E子さんが大学を卒業し、税理士試験に合格するまで、経済的に支えてくれていました。 そんなE子さんに私がアドバイスしたのは、「親への謝罪ワーク」を行なうこと。 やりかたは簡単です。静かな場所で自分に向き合い、親に謝罪するだけ。自分の心の中で謝罪をすればよいので、両親に会う必要はありません。 「お父さんの愛情に気づかなくてごめんなさい」 「お母さんのことを不幸だと決めつけてごめんなさい」 E子さんの場合は、そう心の中で何度も謝罪することで、両親へのわだかまりを解消させることができました。 ところが、その後もE子さんの結婚の話はなかなか前に進みませんでした。 「彼との間で結婚の話が出るたびに、心の中で『ちょっと待ったー!』という声が聞こえるんです。実は、お付き合いしていても、将来もずっと彼と一緒にいるというイメージが、まったくできませんでした。」 自分の心の声に気づいたE子さんは、2年ほどおつきあいした彼との関係を解消しました。 両親へのわだかまりを解消し、腐れ縁になりかけていた彼との関係を解消したE子さんは、改めて「結婚」への思いに向き合います。