電動バイクってガソリンバイクと構造はあまり変わらない? どこが違うのか
電動バイクの構造ってどうなってる?ガソリンバイクとほぼ同じ?
近年、環境にやさしい電動バイクの開発が国内の各二輪車メーカーで進められています。実際に、一般ユーザー向けのモデルも販売されるようになってきていますが、その数はほんのひと握りで、電動自動車(EV)のラインナップにまだまだ及びません。 【画像】国内メーカーが販売する電動バイクの画像を見る(10枚)
バイクの電動化を目指すにあたって大きな壁となっているのが、バッテリー問題。ガソリンバイクのバッテリーを大型化すれば、そのまま電動バイクになりそうな気もしますが、そう簡単なことではありません。 クルマに比べて車体が小さいバイクは大容量のバッテリーを搭載することができないため、フル充電しても航続距離が短いというのがネックとなっています。そのため、バッテリーの小型化や充電時間、充電インフラの整備などが電動バイクのこれからの課題といえるでしょう。 それでも最近では、郵便などの配達業務に電動バイクが導入されるようになり、街中でよく見かけるようになりました。音が静かなこと以外はガソリンバイクとほとんど見た目が変わらないので、見分けがつかない人も少なくないかもしれません。 では、電動バイクとガソリンバイクの構造は、バッテリーのほかにどのような違いがあるのでしょうか。 ガソリンバイクと見た目がそっくりな電動バイクですが、その中身はまったくの別物。とてもシンプルな構造で、動力はガソリンを使う内燃機関(エンジン)ではなく、モーターが使われているのが大きく違う点です。
またエンジンがないので、ガソリンバイクの特徴ともいえるマフラーやそれをつなぐエキゾーストパイプもありません。さらに燃料タンクも不要なほか、高温になるエンジンがないため冷却装置をつける必要がなく、ラジエーターやファン、ウォーターポンプなどのパーツも装着されていません。 つまり電動バイクの構造は、大きく分けてモーター、バッテリー、コントローラーの3つのパーツに分けられるというわけです。あとはガソリンバイクと同じフレームや車体、タイヤといった外観を形成するパーツと、ライトやミラーなどのその他の細かいパーツからできています。 電動バイクのしくみとしては、搭載されたバッテリーからモーターへ電気が供給され、その動力でタイヤが回転してバイクの駆動力が生まれるというもの。そのため、ガソリンエンジンのように走行時に二酸化炭素を排出しないので環境にやさしく、振動や騒音もほとんどありません。