【DIYゴルフギア】ゴルフクラブのメンテナンスってどうするの? 自宅で簡単にできるメンテ方法を紹介!
ゴルフクラブのメンテナンス。面倒くさがって後回しにしている人や、やり方がよく分からなくてそのままにしている人も多いのではないでしょうか。実はゴルフクラブのメンテナンスは思いのほか簡単、それも家庭にある物を使って自宅でできます。ここでは、アイアンの小さい傷やウッドの塗装剥げ、アイアンのナンバー入れやグリップ清掃などの自宅でできるメンテナンス方法を紹介します。(本記事は【Dr.カタオカのゴルフ実験室】クラブメンテナンス編を再構成) 自宅で「クラブメンテナンス」の重要部分を画像でチェックする 1.ゴルフクラブのメンテナンスは必要? 地面を叩いたり砂に潜らせたりボールを強く叩いたりと、ラウンドや練習でクラブに傷がつくのは当然です。 アイアンの傷は放置すると錆の原因、フェース面の汚れはスピン量の低下、グリップの汚れは硬化や滑りにつながり、クラブの寿命や機能面にも影響を及ぼします。ウッドのテンプラキズや塗装剥げも、けしてみっともいいものではありません。 そうならないためにもゴルフクラブのメンテナンスは必要不可欠。定期的にメンテナンスをすることで、クラブは従来の機能を発揮して、より長く使えるようになるでしょう。 2.アイアンヘッドのメンテナンス アイアンヘッドは使っているうちに、ゴルフ場の地面や練習場のマットとの摩擦でソールに細かいすれ傷が付いたり、マットのカスがこびりついたりと、どんどん汚れがたまってきます。フェース面も土やボールの跡が徐々に濃くなって気になるところ。 アイアンヘッドを綺麗にしたいと思ったときは、家庭でよく使っているスポンジで磨くだけできれいになります。 用意するもの ・メラミンスポンジ:「激落ちくん」などの水だけで汚れが落ちるスポンジ ・タオルまたはきれいな雑巾:磨いたあとの仕上げに使用する ・水:スポンジを水に浸す 磨く 適当な大きさのメラミンスポンジを水に浸して磨くだけです。フェース面は当てたスポンジを、クルクルまわしながらこすります。 ソール面も同じように磨きます。磨いた後は用意したタオルで拭いてあげて終了。見違えるようにきれいになっています。 3.ウッドのテンプラキズを補修する ウッドのフェースとクラウンの境目にできたテンプラキズのメンテナンスは、アイアンとは違うアプローチが必要です。クラウン部分全体をメラニンスポンジで磨くと、塗装に傷がつくのでやめた方が良いでしょう。先ずは、傷のついた部分のみを補修します。 用意する物 ・キッチン用スチールウール:「ボンスター」などの細い鉄線をウール状にした汚れ落とし ・車用コンパウンド:研磨後の光沢出しに使用する ・タオル:コンパウンドを付けて磨くときに使用する ・マスキング用ビニールテープ:通常のビニールテープでもOK。クラブフェースのマスキング用 ・車用塗料:「タッチアップペン」などの筆で塗るタイプが便利。できればクラブのクラウンと同じ色を使用する ・除光液:塗料の拭き取りに使用する ・ティッシュ:塗料の拭き取りに使用する 傷部分の修復 フェースとの境目に付いた浅いテンプラキズに有効です。キッチン用スチールウールで円を描きながら傷を磨きます。しばらくすると傷が目立たなくなって塗装の光沢もなくなります。 そこで、光沢を再び取り戻すためにコンパウンドを使います。用意したタオルにコンパウンドを付けて光沢のなくなった部分を磨きます。これで浅い傷の修復は終了。しばらく磨くとテンプラキズは目立たなくなり光沢もちゃんと戻っています。 剥げ部分の修復 深い傷や剥げにはペンタイプの車用塗料を使います。先ず、フェースにペンの塗料が垂れないようにビニールテープをフェースとクラウンの境目に貼ってフェースをマスキングをします。境目のRはテープを伸ばせば合わせやすくなります。 塗料をタッチアップペンで傷や剥げの部分に入れたら、多く入れすぎた余分な塗料を拭き取ります。 10分程待って塗料が乾いたら、用意した除光液をティッシュに含ませて、表面を軽く拭き、塗料の凹凸を取り除きます。マスキングテープをはがすと、深い傷も目立たなくなっています。 仕上げに、傷部分の修復と同じようにコンパウンドで磨いて終了です。 4.アイアンのナンバー入れ アイアンのソールに刻印されているナンバーの色落ちを補修する方法を紹介します。マニュキュアでナンバーの色を変える方法や、文字やデザインの色を落として、好みの色合いにする方法も紹介しています。 用意する物 ・車用塗料:「タッチアップペン」などの筆で塗るタイプが便利 ・除光液:色落としに使用する ・ティッシュ:拭き取りに使用する ・マニキュア:塗料の代わりに使用する ・綿棒:マニキュア塗りに使用する ・爪楊枝:細かい部分の色落とし用 作業方法 車用タッチアップペンで文字からはみ出るぐらいに色を入れます。10分程乾かして塗料が乾いたら除光液をティッシュに付けて、はみ出た部分を拭き取ります。 作業はこれで終わり。愛用クラブのナンバーがはっきりよみがえります。 マニキュアでラメを入れてみる タッチアップペンの代わりにマニキュアを使えば、オリジナリティ溢れるナンバーが作れます。作業方法はほぼ同じ。好みの色のマニキュアを使って文字部分に入れていきます。マニキュア液がうまく取り出せなければ綿棒を使ってもOKです。 マニキュアが乾くまで待って、はみ出した部分を除光液で拭き取ればできあがり。オリジナリティ抜群のラメ入りナンバーに変身します。 元の色を除光液で落として好みの色を入れる 除光液を使えば、数字やデザイン部分の元から入っている色も落とせます。用意しておいた綿棒に除光液を付けて色のついた部分をこすります。少し根気のいる作業ですが、続ければきれいに取れます。角や細かい部分でうまく取れなければ、爪楊枝の先を使ってこすってみてください。 あとは自分好みの色を入れると完成です。 5.グリップの清掃 グリップの清掃も面倒がらずに行いましょう。黒系のグリップは余り目立ちませんが、使っているうちに汚れてきます。グリップの汚れには手の脂が混じっているため、そのままにしておくとゴムの硬化が進みやすく、滑りやすくなります。 脂混じりの汚れは水では落としにくいため、家庭にある食器用洗剤を使います。 用意する物 ・食器用洗剤:グリップの洗剤として使用する ・雑巾:洗剤を付けてグリップを拭く ・水:洗剤の薄め用 作業方法 食器用洗剤を10倍程に水で薄めて雑巾で拭きます。グリップエンドの穴から洗剤が入らないよう、グリップエンドを下向けて拭いてください。水が入ると乾くまでに時間がかかって面倒です。 グリップ全体を拭いて綺麗になったら作業は終わり。ゴム製のグリップは水をふくむため、半日~1日は乾かして使うようにしてください。 6.まとめ ゴルフクラブのメンテナンスを行うと、クラブを綺麗に、長く使えるだけでなく、クラブそのものに愛着が沸きます。すると、ますます綺麗にしたくなって、メンテナンスの回数も増える好循環に。 自宅にある物を使って簡単にできるゴルフクラブのメンテナンス。早速始めてみませんか。