「軍用Gクラス」が手に入る! ソフトトップの2ドア車、スマホ連携も 最新レストモッド
元スイス陸軍の230GEを現代的に改良
英国の新興企業アーケード・カーズ(Arcade Cars)が、メルセデス・ベンツ230GEのレストモッド「ソウジャーン(Sojourn)」を公開した。クラシックなGクラスの魅力と、現代のGクラスの使い勝手をバランスよく融合しているという。 【写真】クラシックなGクラスに現代的な快適装備を搭載【アーケード・カーズ社のレストモッドモデルを写真で見る】 (9枚) ロングホイールベースの初代Gクラス(W460)をベースにしており、6人乗りまたは8人乗りの仕様がある。パワートレインはガソリンエンジンとバッテリーEVの2種類が用意されている。 スイス陸軍のストックからベース車両を調達しており、全車ソフトトップルーフの2ドア・ボディとなる。 エントリーグレードは、オリジナルと同じ2.3L 4気筒ガソリンエンジンと4速ATを搭載し、最高出力127psと最大トルク19.4kg-mを発生。駆動方式は当然ながら四輪駆動だ。 また、クランクシャフト、ピストン、ロッドを変更した280GE用の2.8L直6エンジンも用意されている。最高出力151ps、最大トルク24.2kg-mで、オリジナルのユニットと比べると5ps低下しているが、トルクは1.1kg-m向上している。 バッテリーEVのパワートレインについては、英国のエバーラティ(Everrati)社が開発中だ。同社はポルシェ964型911、メルセデス・ベンツSL、フォードGT40のEV化を手がけた実績がある。 ソウジャーンのインテリアは、上質なプレミアムレザーまたはアルカンターラから選択可能だ。 また、アップル・カープレイとアンドロイド・オートを備えたインフォテインメント・タッチスクリーンや、サブウーファー付きの新しいサウンドシステムも装備される。 価格は13万ドル(約1850万円)からで、今月開催されるペブルビーチ・コンクール・デレガンスでのデビュー後、今年後半から納車開始予定だ。 アーケード・カーズ社はさまざまなレストモッドを展開している。同じGクラスベースでは、シンガポール陸軍のストックからメルセデス・ベンツ240GDを調達し、オープントップの2シーターとして現代的に仕上げたライオン(Lion)がある。 また、初代ポルシェ911 Fと912にテスラ・モデルSのモーターとフォルクスワーゲンのバッテリーを搭載し、電動化したシャドウ(Shadow)もある。こちらは0-100km/h加速5.0秒未満を達成し、航続距離約400km 、DC急速充電に対応するという。
チャーリー・マーティン(執筆) 林汰久也(翻訳)