本物の鋼製は史上初 『トランスフォーマー』メガトロンの頭部を金属加工会社が本気で製作!開発の経緯を聞いた
広島県福山市を拠点に金属加工業を行う株式会社キャステム。この度、『トランスフォーマー』のキャラクターである「メガトロン」の頭部を、ヒューマンスケールにて商品化、2024年5月22日より、完全受注生産にて販売しました。 【写真】脇に抱えると…こんな感じです 『トランスフォーマー』とは、タカラトミーとアメリカの玩具メーカーであるハズブロが展開する変形ロボット玩具、及びそれを元にしたアニメ、コミック、映画等のメディア・フランチャイズ。メガトロンは、同シリーズに登場する悪の軍団「デストロン(ディセプティコン)」のリーダーです。 キャステムでは、そのメガトロンの頭部を独自の精密鋳造技術にて完全再現。その重さはなんと14kg。さらに、ヒューマンスケールかつ本物の鋼製での商品化は史上初とのこと。 商品の開発者である池田さん(X[旧Twitter]アカウント:@IRON_IKEDA)に、お話をうかがいしました。トランスフォーマーについて「子どもの頃から見てきた」と語る池田さん。一体、どのような経緯・想いをもって、開発をされたのでしょうか。
長年にわたり培ってきた鋳造技術を用いて
1968年よりロストワックス精密鋳造を開始、以来50年以上にわたり金属加工業に携わってきた株式会社キャステム。これまでにも、長年培ってきた鋳造技術を駆使し、さまざまな金属製マスクやヘルメットなどを商品化してきたといいます。 漫画・アニメ作品のキャラクターとして、『キン肉マン』の「ロビンマスク」、『鋼の錬金術師FA』の「アルフォンス・エルリック」、『北斗の拳』の「ジャギ」などを商品化。いずれも話題になり、ロビンマスクは11万円~16万5千円という価格ながら、累計販売数300体を越えるヒット商品になっているそうです。 「『トランスフォーマー』と金属の相性は非常に良く、塗装ではなく金属の素材色で表現できるメガトロンを第一弾として選択させていただきました」(池田さん) 今回、メガトロンを商品化した理由について、このように語る池田さん。製作者として、どのようなところにこだわったのでしょう。 「塗装などでの表現でなく、本物の鋼でメガトロンを表現するというところにとにかくこだわりました。本物の鋼製ならではの光沢と、圧倒的な重厚感をぜひ体感いただきたいです」 さらに、同商品は5月10日~6月3日に大阪・梅田ロフトにて開催の「40周年記念トランスフォーマー展」にも展示されました。