持ち運びできる“アート”三越のショッピングバッグ「実り」が10周年 人間国宝の森口邦彦が語るその柄への思い
ショッピングバッグは、私の大使のようなもの どこか懐かしく、モダン、一度見たら忘れない「実り」柄のショッピングバッグは、120年前に日本初の“デパートメントストア宣言”をした三越のトレードマークのようなもの。「伝統に甘えるだけでなく、自由な挑戦を続けたい」という同百貨店の思いが表現されている。このショッピングバッグは、伊勢丹三越の、「商品を渡すだけでなく、その後ファッションバッグとして楽しんでもらえるショッピングバッグを作りたい」という思いと、森口氏の「一人が着るキモノだけでなく多くの人に楽しんでもらいたい」という思いにより誕生した。森口氏は、「ショッピングバッグができて、社員の方にデザインを喜んでもらえ、とても嬉しかった。それで、このコラボレーションは成功だと確信した」とコメント。社員にまず愛されれば、商品を大切に顧客に届ける気持ちにつながると思ったそうだ。このショッピングバッグはセーヴル陶磁都市との協業のきっかけにもなった。お土産用のショッピングバッグを同施設の会長が気に入り、森口氏を招聘し、「実り」の柄が施された“カップ・アンド・ソーサー”が生まれた。「ショッピングバッグは、私の大使のようなもの」と微笑む森口氏が手掛けたバッグは、今後も多くの人々に愛され続けるだろう。