「誹謗中傷する人は『鬼滅の刃』の悲しい鬼と同じ」田村淳さん【あなたのSNSディスタンス】
早くからインターネット上で活躍の場を広げていたロンドンブーツ1号2号の田村淳さんは、誹謗中傷を発信する人を「自分の悪が行き場を失ってしまった“悲しい鬼“」ととらえていると言います。アンチコメントを行う人とも積極的にコミュニケーションをとってきた中でたどり着いた“悲しい鬼“の真意とは? これからのSNSとの付き合い方について考えを聞きました。(Yahoo!ニュースVoice編集部)
ネット上の誹謗中傷について
――SNSのネガティブな点を教えてください。 田村淳さん: (SNSを)はじめた当初は、知らない人に「死ね」と言われるのはのは怖いし、「殺すぞ」と言われるのは怖いし、そういう人がいるんだなと驚いていました。人のことを傷つけたり、差別したり、知らないうちに加担してる場合もあるし、扇動している場合もあるということに、なかなか本人が気づきづらい。本人は正義のつもりで発信しているものが、実は人を傷つけたり、人を苦しめたりするものに変わっていることに気づきづらいのが悪い使い方。 今、もし困っている人がいるのであれば、あなたにとって罵詈雑言をぶつけてくる人に、あなたが1秒たりとも付き合う必要ないので「とっとと離れたほうがいいですよ」というアドバイスしかできないですね。
直接1対1になるといい人に変わる
――これまで誹謗中傷をする人にどんな対応をしていましたか? 田村淳さん: 僕は基本的にアンチコメントする人とも仲良くなりたいと思っています。なぜなら、僕に本当に興味がない人はアンチコメントすらしないと思ってる。何かしら汚い言葉、傷つける言葉なんだけど、この人と話してみたらどうなるんだろうという実験を僕なりに繰り返していて、直接1対1になると、おおよそいい人に変わるという経験をしています。 いつでも誰にでも教えてもいい電話番号を持っています。そこまでひどい言葉を投げかけたいんだったら僕に直接言ってくださいと、その電話番号と一緒にダイレクトメッセージを送るんですが、8割方返ってこないです。返ってくる場合も「すみませんでした」と返ってくることが多いです。時々、電話口でも罵詈雑言を言う人もいますけど本当に少数ですね。